◆豪ドル、RBAのタカ派継続が支えに
◆NZドル、9月MPCでは利上げも上値が重い
◆ZAR、引き続き貴金属価格の上昇が支えに
予想レンジ
豪ドル円 111.00-114.00円
南ア・ランド円 9.60-9.95円
9月7日週の展望
豪ドルは高値圏での堅調な推移が見込まれる。主因はオーストラリア準備銀行(RBA)による主要国中銀のなかでもタカ派的スタンスの維持であり、これが豪ドル相場の下値を支える構造に変化はない。インフレ抑制に向けた利上げ局面の維持や粘り強い労働市場の底堅さを背景に、市場では他国中銀との、政策変更のスピードの差に着目した豪ドル買いが選好されやすい地合いだ。
来週は8日には8月NAB企業信頼感指数およびウエストパック消費者信頼感指数が発表される。通常は市場の反応は限定的になる指標だが、企業マインドや労働需要、販売価格動向などに堅調さが確認されれば、市場に僅かに残る早期の利上げ収束観測は一段と後退するだろう。同日にはハンターRBAチーフエコノミストやハウザーRBA副総裁による講演やインタビュー対応も予定されている。両氏からインフレ抑制の遅れに対する警戒感や高金利維持の必要性が改めて表明されれば、RBAのタカ派姿勢が市場に再認識され、豪ドル買いを一段と促す材料となる公算が大きい。豪州国内の良好なファンダメンタルズとタカ派的な金融政策見通しが強固な支えとなり、豪ドルは上値を試す底堅い足取りをたどる見通しだ。
ニュージーランド(NZ)ドルは対ドル・対円、そして対豪ドルで軟調になりそうだ。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は今週2日の会合で政策金利を2.75%へ引き上げたものの、同時に公表した声明文において、「CPI(消費者物価指数)伸び率が中期的に目標中央値へ向けて段階的に収束していく」との予測を示した。これにより、市場ではRBNZによる連続的な利上げサイクルの終了が近づいているとの見方が浮上。利上げ発表自体が、事実上の材料出尽くしとして受け止められ、NZドルの売り戻し圧力が強まる一因となっている。
南アフリカ・ランド(ZAR)は底堅く上値を追う展開が予想される。足元では日米などの財政懸念を背景に安全資産としての貴金属買いが意識され、中長期的には底堅く推移する公算が大きい。これが資源国通貨としてのZAR相場を支援する構造だ。来週は8日に4−6月期GDP、10日には4−6月期経常収支の発表が予定されている。特に経常収支において規律ある歳出管理や赤字縮小の動きが確認されれば、国債利回りの安定とともに南アのファンダメンタルズ改善が強く意識されるだろう。資源高観測と国内財政指標への期待感が相まって、ZARは堅調な推移をたどる見通しだ。もっとも、ドル円が強い売り基調でZARも対円では上値が抑えられることもあるだろう。
8月31日週の回顧
豪ドルは対ドルでは横ばい、対円では弱含んだ。日銀の連続利上げ期待や介入警戒感、そしてG20でのベッセント米財務長官による高市政権への圧力で、ドル円が大幅安になったことが豪ドル円での重しになり週初の114円後半から3円超下落した。なお、対NZドルではRBNZの金融政策委員会(MPC)終了後に大幅に上昇した。ZARは対円ではドル円の大幅下落が抑えになったが、対ドルでは16ZARを割り込み堅調だった。(了)
(執筆:9月4日、9:00)
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本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
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◆NZドル、9月MPCでは利上げも上値が重い
◆ZAR、引き続き貴金属価格の上昇が支えに
予想レンジ
豪ドル円 111.00-114.00円
南ア・ランド円 9.60-9.95円
9月7日週の展望
豪ドルは高値圏での堅調な推移が見込まれる。主因はオーストラリア準備銀行(RBA)による主要国中銀のなかでもタカ派的スタンスの維持であり、これが豪ドル相場の下値を支える構造に変化はない。インフレ抑制に向けた利上げ局面の維持や粘り強い労働市場の底堅さを背景に、市場では他国中銀との、政策変更のスピードの差に着目した豪ドル買いが選好されやすい地合いだ。
来週は8日には8月NAB企業信頼感指数およびウエストパック消費者信頼感指数が発表される。通常は市場の反応は限定的になる指標だが、企業マインドや労働需要、販売価格動向などに堅調さが確認されれば、市場に僅かに残る早期の利上げ収束観測は一段と後退するだろう。同日にはハンターRBAチーフエコノミストやハウザーRBA副総裁による講演やインタビュー対応も予定されている。両氏からインフレ抑制の遅れに対する警戒感や高金利維持の必要性が改めて表明されれば、RBAのタカ派姿勢が市場に再認識され、豪ドル買いを一段と促す材料となる公算が大きい。豪州国内の良好なファンダメンタルズとタカ派的な金融政策見通しが強固な支えとなり、豪ドルは上値を試す底堅い足取りをたどる見通しだ。
ニュージーランド(NZ)ドルは対ドル・対円、そして対豪ドルで軟調になりそうだ。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は今週2日の会合で政策金利を2.75%へ引き上げたものの、同時に公表した声明文において、「CPI(消費者物価指数)伸び率が中期的に目標中央値へ向けて段階的に収束していく」との予測を示した。これにより、市場ではRBNZによる連続的な利上げサイクルの終了が近づいているとの見方が浮上。利上げ発表自体が、事実上の材料出尽くしとして受け止められ、NZドルの売り戻し圧力が強まる一因となっている。
南アフリカ・ランド(ZAR)は底堅く上値を追う展開が予想される。足元では日米などの財政懸念を背景に安全資産としての貴金属買いが意識され、中長期的には底堅く推移する公算が大きい。これが資源国通貨としてのZAR相場を支援する構造だ。来週は8日に4−6月期GDP、10日には4−6月期経常収支の発表が予定されている。特に経常収支において規律ある歳出管理や赤字縮小の動きが確認されれば、国債利回りの安定とともに南アのファンダメンタルズ改善が強く意識されるだろう。資源高観測と国内財政指標への期待感が相まって、ZARは堅調な推移をたどる見通しだ。もっとも、ドル円が強い売り基調でZARも対円では上値が抑えられることもあるだろう。
8月31日週の回顧
豪ドルは対ドルでは横ばい、対円では弱含んだ。日銀の連続利上げ期待や介入警戒感、そしてG20でのベッセント米財務長官による高市政権への圧力で、ドル円が大幅安になったことが豪ドル円での重しになり週初の114円後半から3円超下落した。なお、対NZドルではRBNZの金融政策委員会(MPC)終了後に大幅に上昇した。ZARは対円ではドル円の大幅下落が抑えになったが、対ドルでは16ZARを割り込み堅調だった。(了)
(執筆:9月4日、9:00)
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DZH Finacial Research
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