ユーロドルの相場概況
前営業日(10/30)のユーロドルは1.11766で始まり、東京時間(9:00〜14:45)に1.12145まで上昇し、10時台に1日の高値をつけました。
ロンドン時間(17:00〜)に入ると上値が重くなり、ニューヨーク時間(21:00〜)との重なる夜間に売りが強まって、23時前後に1日の安値1.11362をつけました。
その後はやや買い戻されたものの、終値は1.11507で前日比25.9pips安(-0.23%)、値幅は78.3pipsに広がりました。
週明けの今朝は1.11457で始まり、7時15分時点では1.11579と前日終値から7.2pips高い水準まで小幅に持ち直しています。
前日の欧州中央銀行(ECB)理事会は預金金利を2.5%で据え置き、市場はタカ派的な一時停止と受け止めたものの、決定後はユーロ安・ドル高が進みました。
ラガルド総裁の任期途中での退任発表やフランスの財政・政治不安も重なり、オプション市場でもユーロ安を見込む姿勢が強まっています。
一方で、AI投資への懸念からハイテク株が調整し、米国債利回りの低下を通じたドル安の流れも意識されています。
ECBの12月利上げ観測(約67%)とFRBの利上げ観測のどちらが強まるか、フランス情勢やECB総裁の後任人事、エネルギー価格などに注目が集まっており、78.3pipsの値幅で高値から押し戻されたように、上値の重い展開になっています。
| 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 値幅 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 前日 10/30 | 1.11766 | 1.12145 | 1.11362 | 1.11507 | 78.3pips |
| 東京時間 | 1.11908 | 1.12145 | 1.11794 | 1.11865 | 35.1pips |
| ロンドン時間 | 1.11797 | 1.12055 | 1.11362 | 1.11628 | 69.3pips |
| ニューヨーク時間 | 1.12008 | 1.12031 | 1.11362 | 1.11675 | 66.9pips |
OANDA証券のMT5の価格をもとに、チャート分析を行います(チャートは2026年11月2日7時のもの)。
日足の分析
日足は下落トレンドで、現在値1.11579は20日移動平均線(1.11921)、75日線(1.14247)、200日線(1.15538)をすべて下回っています。
RSIは38.1と弱めの水準で、直近20本の変化率も-0.55%と下向きです。
下値ではボリンジャーバンド下限の1.11206や支持線1.11126、今週・今月の安値1.11044が意識されそうです。
ATRは59.1pipsで、1日に60pips前後動くことを想定しておきたい局面です。
1時間足の分析
1時間足も下落トレンドで、現在値は20時間移動平均線(1.1168)、75時間線(1.11647)、200時間線(1.11773)の下に位置しています。
RSIは45.3と中立圏で、今朝の小幅な戻りは移動平均線が集まる1.1165〜1.1170付近や抵抗線1.11691で抑えられるかが焦点です。
下値では前日安値の1.11362が最初の支持として意識されそうです。
ATRは15.8pipsです。
テクニカル指標一覧
| 時間足 | トレンド | MA20 | MA75 | MA200 | RSI(14) | ATR(14) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 日足 | 下落トレンド | 1.11921 | 1.14247 | 1.15538 | 38.1(弱め) | 59.1pips |
| 1時間足 | 下落トレンド | 1.11680 | 1.11647 | 1.11773 | 45.3(中立) | 15.8pips |
| 15分足 | 下落トレンド | 1.11619 | 1.11696 | 1.11662 | 44.8(中立) | 7.7pips |
OANDAオーダーブック分析
7時15分時点のオーダーブックでは、上値に1.1275、1.124、1.1225付近の売り指値が集まっており、上昇時の抵抗として意識されます。
一方、1.11や1.111、1.113付近には買い指値が並び、下値の支えとなりそうですが、1.11や1.1095付近には売りストップも集中しており、1.11を割り込むと売りが加速する可能性があります。
上方向では1.1155や1.1175付近に買いストップがあり、上抜けた際の加速要因になり得ます。
ポジションは買いが60.7%と買いに偏っており、現在値より上に含み損の買いが多いため、戻り局面ではやれやれの売りが出やすく、下落時には投げ売りが出やすい状態です。
「オーダーブック」の詳細は、以下よりご確認下さい。
> オーダーブックをMT5に表示するインジケーター「OANDA_Order_Book_JP」はこちら
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ユーロ、米ドルを含む主要8通貨の通貨強弱分析
前営業日(10/30 6:00〜10/31 5:55)の通貨強弱では、ユーロが8通貨中8位で最も弱く、米ドルは5位、最も強かったのは円でした。
ユーロと米ドルの差は10/30 10:20に+3.28と最もユーロ高方向に開き、東京時間に1.12145の高値をつけた時間帯と重なります。
その後は差が縮み、10/30 23:05に-4.19と最もユーロ安方向に開いており、夜間に1.11362の安値をつけた動きと対応しています。
最終的な差は-1.77で、ユーロドルの下落を裏付けています。
直近1週間(10/23〜10/30)でもユーロは5位、米ドルは3位で、最も強いのは豪ドル、最も弱いのはNZドルでした。
週間の差は10/26 10:00の+0.47が最大で、10/28 15:00には-10.46まで開き、最終的には-3.92とユーロ安・ドル高方向の力が優勢でした。
通貨の強弱チャートは、以下よりご確認下さい。
> 通貨の強弱チャート
本日(2026年11月2日)のユーロドルの注目ポイント
| R2 | R1 | ピボット | S1 | S2 |
|---|---|---|---|---|
| 1.12454 | 1.11981 | 1.11671 | 1.11198 | 1.10888 |
<上昇シナリオ>
1時間足の抵抗線1.11691やピボットの1.11671を上抜けると、買いストップのある1.1175付近を経て、R1の1.11981や前日欧米時間の高値1.12055が意識されそうです。
<下落シナリオ>
前日安値の1.11362を割り込むと、S1の1.11198や日足支持線1.11126が視野に入り、さらに買い指値と売りストップが集中する1.11付近や今月安値1.11044が注目されそうです。
日足・1時間足ともに下落トレンドで、含み損の買いが上に多いことから、戻りでは1.1165〜1.1170付近の上値の重さが意識されそうです。
欧州時間のドイツ・ユーロ圏の指標に加え、明日0:00の米ISM製造業景況指数の結果を受けたドルの反応に注目です。
下値では1.11付近の注文の集中が攻防の分かれ目になりそうです。
本日(2026年11月2日)の経済指標・イベント
本日は16:00にドイツ9月小売売上高(前月比 予想0.4%、前回1.3%/前年同月比 予想-0.2%、前回-0.4%)、18:00にユーロ圏10月製造業PMI改定値(予想52.4、前回52.4)、23:45に米国10月製造業PMI改定値(予想56.0、前回56.0)が発表されます。
最も注目度が高いのは、明日11/03 0:00発表の米10月ISM製造業景況指数(★★★、予想54.6、前回54.5)です。
ドルの方向感を左右しやすい指標のため、発表前後は値動きが大きくなる可能性に注意が必要です。
| 日時 | 国 | 指標・イベント | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 11/02 16:00 | ドイツ | 9月小売売上高(前年同月比) | ★★ | -0.2% | -0.4% |
| 11/02 16:00 | ドイツ | 9月小売売上高(前月比) | ★★ | 0.4% | 1.3% |
| 11/02 17:55 | ドイツ | 10月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) | ★★ | 54.2 | 54.2 |
| 11/02 18:00 | ユーロ圏 | 10月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) | ★★ | 52.4 | 52.4 |
| 11/02 23:45 | 米国 | 10月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) | ★★ | 56.0 | 56.0 |
| 11/03 00:00 | 米国 | 10月ISM製造業景況指数 | ★★★ | 54.6 | 54.5 |
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OANDA Lab編集部
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