JR東海が、リニア中央新幹線の東京・品川―名古屋間の工事費見通しを、従来の11兆円から増額する方向で検討していることが4日、関係者への取材で分かった。増額すると昨年10月以来となり、着工以降で3回目。1年ほどで再び増額を迫られる状況になった。物価上昇に伴う資材や人件費の高騰が響く。開業時期の提示に向け、改めて見積もりを進めている。金額を精査中で、年内にも公表する。
工事費見通しは11兆円でも着工した2014年時点から倍増しており、一段と事業のかじ取りの難易度が高まっていることが浮き彫りになった。鈴木康友静岡県知事が静岡工区の着工容認を今年7月に表明したのを受け、JR東海の丹羽俊介社長は品川―名古屋間の開業時期を年内に示すと説明してきた。ただ、関係者によると、開業時期を示すのが年明け以降にずれ込む可能性もあるという。
静岡工区の着工は、施工に携わる大成建設がリニア談合事件を巡って国土交通省から営業停止処分を受けたのに伴い、来年3月以降の見通しとなっている。
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