ロンドン為替見通し=BOE利上げは織り込み済み、ターミナルレートを探る展開か

市場見通し
 本日のロンドン為替市場のポンドドルは、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)で政策金利が4.50%に引き上げられるのはほぼ確実であり、フォワードガイダンスでターミナルレート(利上げの最終到達点)を見極めることになる。

 イングランド銀行(BOE)は、労働市場の逼迫が続いていることやインフレ率の上昇を背景に、0.25%の利上げを実施して、政策金利を4.50%に引き上げることが見込まれている。
 本日は、最新の経済見通しの公表と、総裁・副総裁の記者会見も予定されており、金融政策の先行きの手掛かりを見極めることになる。
 現状の市場筋の予想では、11月にかけて政策金利が5.00%まで引き上げられることが見込まれている。一方、少数派ではあるが、今回か6月のMPCで利上げ停止を予想する向きもあることで、フォワードガイダンスなどを検証することになる。
 また、あるハト派の英中銀当局者は、利上げ休止を打ち出す可能性があることを示唆していた。

 ユーロドルは、本日、タカ派のデコス・スペイン中銀総裁とシュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事の講演が予定されており、ターミナルレート(利上げの最終到達点)の3.70%に関する見解などを注目しておきたい。
 デコス・スペイン中銀総裁は、先日、「最新のマクロ経済見通しが維持されれば、利上げ継続が必要」と述べており、シュナーベルECB専務理事は、「インフレを目標水準に戻すためにさらに多くのことをしなければならない。市場が想定している年末までに利下げを行う可能性は著しく低い」と述べていた。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1016ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:148.67円(5/10高値)
・ポンドドル:1.2680ドル(5/10高値)
・ポンド円:170.20円(日足一目均衡表・転換線)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0802ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ユーロ円:146.29円(4/25安値)
・ポンドドル:1.2513ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ポンド円: 167.62円(日足一目均衡表・基準線)

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