NY為替見通し=複数のFRB高官の発言や債務上限関連のヘッドラインに要注目か

市場見通し
 本日のNY為替市場のドル円は、複数のFRB高官の発言を見極めながら、債務上限関連のヘッドラインに警戒する展開が予想される。

 本日は、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事、パウエル米FRB議長による発言の機会があることで、フェドウオッチが示唆する11月と12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測への見解に要注目となる。
 また、6月のFOMC後に公表される四半期経済予測では、地銀セクターの緊張にも関わらず、米国経済は底堅く、景気見通しは2021年以来の大幅な上方修正となる可能性がある、との観測記事に対する見解にも要注目となる。

 昨日は、ローガン米ダラス連銀総裁、ブラード米セントルイス連銀総裁、そして次期FRB副議長に就任予定のジェファーソンFRB理事が、インフレ抑制に向けた追加利上げの必要性に言及しており、米10年債利回りの上昇とドル高に繋がっていた。

 また、バイデン米政権とマッカーシー下院議長(共和党)との債務上限引き上げを巡る協議が続いているが、6月1日のXデイまでの合意観測が高まっており、ドル高・NY株高に繋がっている。バイデン米大統領は21日に記者会見を行う予定となっており、シューマー民主党上院院内総務は、下院通過後に上院が同案を審議する考えを示し、来週の休会中に採決のためワシントンに呼び戻される可能性があると上院議員に警告した。

 マッカーシー下院議長も、連邦債務上限を巡る交渉が今週末にも原則合意に達する可能性があるとした上で、下院が来週に合意を審議・採決することを見込んでいると述べた。

 加ドル円は、先日発表されたカナダの4月の消費者物価指数(CPI)の上昇や堅調な原油価格を受けて堅調に推移しており、本日発表される3月カナダ小売売上高(予想:前月比▲1.4%/自動車を除く前月比▲0.8%)のポジティブサプライズに要警戒となる。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、2022年11月30日の高値139.89円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、200日移動平均線の137.13円。

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