豪ドル/円(AUDJPY):5月29日週の見通し
まとめ
- ・先週の豪ドル/円は豪州以外の動きに敏感に反応
- ・全体としては方向感の定まらない推移となった
- ・今週は米債務上限問題の展開に注目
2023年5月22日週の振り返り
先週の豪ドル/円は、豪州以外の動きに敏感に反応した一週間となりました。
先々週は円安基調で推移し、22日(月)もその流れを引き継ぎました。
しかし、23日(火)に中国株が下落するとリスクオフの動きが強まり、豪ドル/円は円高に転じました。
24日(水)、ニュージーランド連邦準備銀行は政策金利を0.25%引き上げて5.5%としました。
しかし、声明においてインフレーションのピークアウトが示唆されるとNZドルは下落で反応し、豪ドル/円も連れて円高となりました。
25日(木)には円高の動きは収まってレンジとなりましたが、26日(金)になると円が主要通貨に対して弱くなる展開となり、そのまま週末を迎えました。
結局、週足終値は前週末と比べて10銭の円高になりました。
2023年5月29日週の見通し
日足チャートを見ると、豪ドル/円はレンジで推移していることが分かります。
現在はレンジ内で円安の動きとなっており、93円付近までの上昇を見込めます。
一方、レンジの円高目途は87円付近にあり、円高に転じる場合はこの水準が目途になります。
なお、今週も引き続き米債務上限問題の進展に注目です。
米政府と野党・共和党間で協議がまとまった模様ですが、議会での採決も必要です。
米国は6月上旬にもデフォルト(債務不履行)になると見込まれており、それまでに採決されるかどうかに注目が集まっています。
これに関連し、大手格付会社フィッチ・レーティングスが米国債の信用格付見通しを引き下げました。
格付が実際に引き下げられる場合、米国の信用力に中長期的な影響が出る可能性があります。
豪ドルに関わる経済指標発表スケジュール
5月30日(火)8:30 (日本)4月失業率
5月30日(火)8:30 (日本)4月有効求人倍率
5月30日(火)10:30 (豪州)4月住宅建設許可件数 (前月比)
5月31日(水)8:50 (日本)4月鉱工業生産・速報値(前年同月比、前月比)
5月31日(水)10:30 (豪州)4月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
5月31日(水)10:30 (中国)5月製造業購買担当者景気指数(PMI)
6月1日(木)10:45 (中国)5月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
豪ドルとはどのような通貨なのか、その特徴など基礎知識について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考下さい。
>豪ドル(オーストラリアドル)とは?今後の見通しや6つの特徴を解説
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OANDA Lab編集部
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