WTI原油見通し「需給緩和期待から一時は大きく下落するも、最終的に半値戻しで終わる」(2023年6月9日)

マーケットレポート

昨日(2023年6月8日)のWTI原油動向振り返り

  • 終値:70.919(-1.518)<-2.10%>

※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

USOILは反落。
リセッションによる価格下落予想とサウジアラビアの減産による価格上昇予想がぶつかる形となり、序盤は方向感なく推移しました。
しかし、米国とイランの間で核開発縮小の合意が結ばれる可能性が報道されると、需給緩和期待から急落しました。
その後、ホワイトハウスはこの報道を否定しており、半値戻しとなって一日の取引を終えました。

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年6月9日)のチャートテクニカル分析

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年6月9日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月9日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

フィボナッチの引かれた下落波動の間を上下する展開となっています。
昨日は上下に大きく変動しましたが、最終的にフィボナッチ50.0%の水準で終値をつけています。
しばらくはこのレンジ内での推移が想定でき、このレンジをいつ、どちらに抜けるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

1時間足を見ると、昨日は長い陰線が連続しています。
現在は中期レジスタンスラインの水準で価格が推移しており、目先は上に抜け出すか、下に抜け出すかに注目です。
現在は平均足が陰連しており、ローソク足は平均足を下抜いていることから、売りが優勢の状態と考えられます。

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

WTI原油価格はもみ合いで推移しており、いまだに方向感のない状態が続いています。
原油のリグ稼働数は2023年に入ってから緩やかに減少しており、直近の2023年6月2日は555基となっています。

石油・天然ガス採掘装置(リグ)の稼働数の推移はこちら

またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート

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OANDA Lab編集部

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