ロンドン為替見通し=ECBイベントに注目、それまでは円絡みが主導の相場か

市場見通し
 本日のロンドン為替市場では、欧州午後に予定されている欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表とその後のラガルドECB総裁の定例記者会見が最大の注目。またECBイベントを挟み、米国で5月小売売上高を始めとする複数の経済指標が発表されるため、ユーロドルはかなり荒い値動きが予想される。

 ECB待ちではあるものの、欧州前半も円絡み主導で相場が動意付く可能性は高い。ドル円は東京午前に一気にドル買い円売りが進み、昨年11月以来の141円台まで上昇した。141円を挟み上下するかもしれないが、明日の日銀金融政策決定会合で大規模な金融緩和の継続は確実視されており、次のターゲット昨年11月23日高値141.61や同月21日高値142.25円は意識されたままだろう。

 またポンド円も約7年半ぶりに178円台に乗せ、ユーロ円が2008年以来の高値を更新中。日本との金利差を意識した円売りが、この後も対欧州通貨でも断続的に持ち込まれるか。ただ明らかに円売りがしやすい分だけ持ち高は傾きやすく、大きく動いた後の反動には気を付けたい。

 ECBについては0.25ポイントの金利引き上げが市場予想。この辺りはブレないだろうが、ポイントは先行きインフレへの見解か。昨日の会見でパウエル米連邦準備理事会(FRB)は思惑の偏りを嫌った発言をしているが、明らかに米金融当局がタカ派に傾いているなかでECBの内部事情が気になるところだ。


想定レンジ上限
・ユーロドルは5月16日高値1.0905ドル、ユーロ円はピボットターニングポイント152.89円付近。

想定レンジ下限
・ユーロドルは8日安値1.0695ドル、14日安値150.92円。

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