NYマーケットダイジェスト・15日 株大幅高・金利低下・ユーロ高・ドル安(2)

市場概況
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反発し、昨年12月2日以来約半年ぶりの高値となった。FRBは前日、市場予想通り金利の据え置きを決めた一方、同時に公表した金利見通しで想定以上に利上げに積極的な姿勢を示した。前日は米利上げが長期化するとの観測が高まる中で売りが優勢となったが、FRBが示した強気の利上げ見通しに懐疑的な見方も浮上しており、この日は買い戻しが進んだ。5月米小売売上高が予想を上回り、個人消費の底堅さを示したことも買い安心感につながった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日続伸し、昨年4月以来1年2カ月ぶりの高値で取引を終えた。

・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったほか、5月米輸入物価指数が予想を下回ったことが伝わると、米利上げ長期化観測が後退し債券買いが進んだ。

・原油先物相場は反発。中国で原油需要の根強さを示す指標が発表となり相場を下支えした。5月中国石油精製量は前年同月比+15.4%の6200万トンと、3月に記録した6330万トンに次ぎ過去2番目の高水準となった。

・金先物相場は続伸。弱い米指標を受けて米金利が低下。米金利低下によるドル安や、ECB利上げおよび追加利上げ観測により上昇したユーロに対するドル弱含みが金相場を支援した。金利低下は金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味を高めた。ドル安はドル建て金価格の割安感につながり投資家の買いを誘った。

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