米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):金融引き締め警戒の中、上昇の勢いが減退(2023年6月27日)

マーケットレポート

昨日(2023年6月26日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):33758.0(+28.5)<+0.08%>
    US100(米国100株価指数):14718.4(-179.8)<-1.21%>
    US500(米国500株価指数):4338.0(-13.1)<-0.30%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

英国やスイスなどで利上げによる景気後退の懸念があったため、6月26日のダウ平均はトレンドレスな立ち上がりでした。
そこからいったんは上向いたものの、終盤にかけては下落しました。

来月下旬にFRBの金融政策会合が開催されますが、その前に来月初旬の雇用統計などの主要な経済指標を見極めたいという思惑が市場にあり、積極的なトレードは行われなかったようです。

セクター別で見ていくと、原油高の影響でエネルギー株の上昇が目立ちました。

個別では、マイクロソフトが1.9%の下降、ビザが1.4%の下降、ゴールドマン・サックスが0.8%の下降となりました。
UBSが投資判断をニュートラルに引き下げたアルファベット(グーグル)は3.3%の下降。
テスラも、ゴールドマン・サックスがニュートラルに引き下げた影響で6%の大幅な下落となりました。

逆にキャタピラーは1.1%の上昇、ホーム・デポが2.4%の上昇となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年6月27日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年6月27日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月27日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の大きな下落で、ローソク足は平均足を割り込みました。
前日は陽線で引けましたが、依然として平均足の下にローソク足が位置しています。
平均足は陽線を継続しているものの実体部が短く、上下にヒゲが伸びていることと合わせて、上昇トレンドの勢いは弱まっていると考えられます。

<1時間足チャート分析>

一度は下方向に割り込んだ長期サポートライン付近での攻防が続いています。
中期のサポートラインを2つ作る下落を見せたものの反転上昇、ローソク足は平均足と何度かクロスしている展開で、一時的な迷いを相場が見せている可能性があります。
平均足は上下にヒゲを伸ばしており、方向感はありません。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年6月27日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年6月27日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月27日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日に大きく下落したため、ローソク足が平均足を下回りました。
平均足は陽線が連続しているものの、実体部が短くなってきており、上にも下にもヒゲが伸びていることもあり、上昇トレンドの衰えを示唆しています。
現在差し掛かっているフィボナッチの23.6%が押し目になるかも焦点となりそうです。

<1時間足チャート分析>

上下に波打ちながら中期のレジスタンスライン、サポートラインを作る展開から、結局はサポートラインを下に突き抜けて前日の相場は終了しました。
平均足の色も陰線が続いているため、目先のトレンドは下方向と考えられます。
既に突破した中期サポートラインがレジスタンスに転換する可能性もあります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年6月27日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年6月27日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月27日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の値動きで、ローソク足が平均足の下に少し抜けました。
平均足はまだ陽線ではあるものの、この動きは上昇トレンドが崩れつつあることを示唆しています。
平均足の形状も、実体部が次第に短くなり、ヒゲも上下に伸び始めています。
このまま続落し、ローソク足が平均足の下を推移していくケースも考えられます。

<1時間足チャート分析>

1時間足では平均足が陰線であることから、大局は下降トレンドと見られます。
中期のサポートラインを作ってはそれを次々にブレイクしており、中期のレジスタンスラインも継続的に切り下げています。
ただし上下の振幅が大きく、平均足は下ヒゲだけでなく上ヒゲもかなりついている状態です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年6月27日7時40分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
米国株価指数ではUS2000が4位で前週比の値幅が+5.214、騰落率が+0.29%でした。
US30も僅かにプラス推移で9位にランクインしているものの、US100、US500はマイナス推移で圏外という明暗が分かれる結果になりました。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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OANDA Lab編集部

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