中国株サマリー(27日)

市場概況
 5日ぶり反発、資金流出懸念が和らぐ 造船株・不動産株に買い

 27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比1.23%高の3189.44ポイントだった。深セン成分指数は0.97%高の10978.08ポイントと3営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8409億3000万元だった。

 上海総合指数は小高く寄り付いた。朝方に安くなる場面があったものの、すぐに切り返すと上げ幅をじりじりと広げた。下落が続いていたオフショア人民元(CNH)がこの日反発したことで、中国からの資金流出懸念が和らいだもよう。中国の主要国有銀行がオフショア市場で米ドルを売ったと伝わり、人民元の下落ペースを減速させたい当局の意向が働いたとの観測が浮上した。前日終値が今年1月4日以来の安値圏だったこともあり、幅広いセクターに買い直しが入った。

 セクター別では、造船と建材、宝飾品、不動産サービスが全面高。観光と宝飾品、不動産開発も高い。一方、電力が逆行安となった。

 A株市場ではインフラ建設の中国中鉄(601390)と中国交通建設(601800)、中国鉄建(601186)がそろって大幅高。不動産開発の万科企業(000002)と招商局蛇口工業区控股(001979)、造船の中国船舶重工(601989)、通信機器の中興通訊(000063)も高い。映画館チェーンの万達電影(002739)はストップ高を付けた。一方、企業向けクラウド大手の用友網絡科技(600588)が安い。新エネルギー車メーカーのBYD(002594)と自動車部品の浙江世宝(002703)、調味料大手の仏山市海天調味食品(603288)も売られた。

 上海B株指数は1.26%高の267.59ポイントと6営業日ぶりに反発。深センB株指数は0.83%高の1133.37ポイントと3営業日ぶりに反発した。

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