WTI原油見通し(市況ニュース): 前週比約960万バレルの在庫減少が材料となり価格は上昇(2023年6月29日)

マーケットレポート

昨日(2023年6月28日)のWTI原油動向振り返り

  • 終値:69.031(+1.138)<+1.68%>

※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

USOILは反発しました。
EIA(米エネルギー情報局)の週間石油在庫統計発表を控え、USOILは始値から値動きの乏しい推移となりました。
その後、EIAによる発表があり、前週比960万バレルほどの在庫減少となりました。
これは市場予想から大きく離れた数字であり、市場は買いで反応して高値を切り上げる展開になりました。

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年6月29日)のチャートテクニカル分析

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年6月29日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月29日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

大局は、フィボナッチの引かれた下落波動の高値と安値の間で価格が推移するもみ合い相場です。
ローソク足は陰線が連続してレンジの下限を試したものの反発し、レンジの下限は底堅い状態が続いています。
平均足は陰連し、その下をローソク足が推移していることから、売りの勢い自体は強いと考えられます。
目先は、ここからレンジの上と下のどちらに向かうかで、下に向かうならレンジ下限で反発するか、上昇する場合はレンジ上限で頭を押さえられるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

安値を更新したものの、下落トレンドの発生には至らずに反発。
ローソク足は大陽線をつけ、平均足を勢いよく上抜きました。
陰連していた平均足は陽連に切り替わり、ローソク足が平均足の上に位置していることから、買いの勢いが強くなっているといえます。
上昇トレンドを形成するには、上にある中期のレジスタンスラインをブレイクする必要がありそうです。
ただし、平均足からの乖離も大きく、下落に警戒する必要もあると考えられます。

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

6月23日の米国の原油リグ稼働数は546基と、前週の552基よりも6基減少しました。
WTI原油価格は60ドル台〜70ドル台のレンジで推移しており、方向感のない状態が続いています。

石油・天然ガス採掘装置(リグ)の稼働数の推移はこちら

またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート

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