米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):景気先行き不安後退で小型株中心に上昇(2023年6月30日)

マーケットレポート

昨日(2023年6月29日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34117.0(+207.0)<+0.61%>
    US100(米国100株価指数):14964.8(-45.4)<-0.30%>
    US500(米国500株価指数):4401.6(+13.7)< +0.31%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

6月29日の米国株の動きを振り返ってみましょう。
米国の1~3月期のGDP確定値が、改定値から大幅に上方修正され、新規失業保険申請件数も市場の予想より良い結果となりました。
インフレを抑え込むために利上げが長期的に続く不安はいまだあるものの、経済指標の結果が良かったこともあり米国の景気に対する不安感は後退したものと思われます。

米国の大手23銀行の全てが、ストレステスト(健全性審査)に合格したことから、金融株が全体的な上昇をリードする展開となりました。

また、景気を敏感に反映する素材、エネルギー、資本財といったセクターへの買いも集まりました。
そして、景気に敏感な小型株で構成されるラッセル2000が押し上げられる結果につながりました。

なお、フェドウォッチによれば、6月29日午後の時点で、市場では7月会合における0.25ポイントの利上げ決定が、市場には9割近く織り込まれているとのことでした。

個別で見ていくと、フィラデルフィア半導体(SOX)が0.13%の上昇、バークシャー・ハサウェイが買い増したオキシデンタル・ペトロリアムが、1.8%の上昇となっています。

本日は、FRBが重視する個人消費支出(PCE)物価指数が発表されます。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年6月30日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年6月30日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月30日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足には長い陽線が出現し、一連の下落に対するフィボナッチの50%を超えるところまでの上昇となりました。
この上昇により、ローソク足の終値は平均足実体部の上に位置することとなり、平均足が陽連していることとも合わせて、上昇トレンドが継続していると考えられます。

<1時間足チャート分析>

平均足は陽線が並んでおり、そのずっと上をローソク足が推移する、上昇の勢いを感じさせるチャートの形状となっています。
この一連の上昇で、短期、中期のレジスタンスラインはほとんど抵抗となることなく突破されていることも確認できます。
すぐ上の中期レジスタンスラインに、ここからチャレンジしていく可能性があります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年6月30日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年6月30日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月30日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

一度はローソク足が平均足の下に潜り込んだものの、その後の上昇で再度上回ったところから、前日は陰線が出現して引けました。
平均足で陽線がずっと連続していることからも、上昇トレンドが継続していると考えられます。
目先の高値を試すかにも注目が集まる展開です。

<1時間足チャート分析>

平均足を見ると、上昇トレンドから下降トレンドに転換しています。
ローソク足は、一度平均足を下回ってからは平均足に頭を押さえられるような形で陽線と陰線が入り乱れる展開です。
直近の高値水準を見ると、右肩下がりのダブルトップのような形状になっており、長期、中期のレジスタンスラインが引かれていることが確認できます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年6月30日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年6月30日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月30日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足は3連騰で、一度は下回っていた平均足の実体部分に対して、再び上抜けしています。
平均足は依然として陽線が連続して現れており、上昇トレンドが継続していると考えられます。
このまま平均足の上でローソク足が並んでいくか、再度割り込んでいくかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

平均足では、数本だけ陰線を挟みつつもすぐに陽線に戻る展開で、大局は上昇トレンドと見られます。
また、位置関係でも平均足よりローソク足が上にあります。
ローソク足の並びを見ると、中期のレジスタンスラインで一度は止められているものの最終的に突破しており、上昇の勢いを感じさせます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年6月30日7時45分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
1位はUS2000(ラッセル2000)で前週比の値幅は+62.137、騰落率は+3.41%という強い上昇となりました。
2位にFRA40、3位にEU50、4位にNL25と欧州系の株価指数がランクインし、米国株はUS500が7位、US30が8位となっています。
トップ10が全部プラス推移で、全体的にリスクオンの展開といえます。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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OANDA Lab編集部

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