ニューヨーク外国為替市場概況・30日 ドル円、4日ぶり反落

市場概況
 30日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反落。終値は144.31円と前営業日NY終値(144.76円)と比べて45銭程度のドル安水準だった。東京市場では一時145.07円と昨年11月10日以来の高値を付けたものの、海外市場では政府・日銀による為替介入への警戒が高まる中、週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。
 米商務省が発表した5月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが前年比4.6%上昇と予想の4.7%を下回ったことが分かると、米長期金利の低下とともにドル売りが活発化。23時30分過ぎに一時144.21円と日通し安値を更新した。前日の安値144.14円が目先サポートとして働くと144.63円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。

 ユーロドルは3日ぶりに反発。終値は1.0909ドルと前営業日NY終値(1.0865ドル)と比べて0.0044ドル程度のユーロ高水準だった。米インフレ指標の鈍化を受けて全般ドル売りが優勢になると、一時1.0932ドルと日通し高値を更新した。欧米株価の上昇を背景にリスク・オンのドル売りも出た。
 なお、欧州時間に発表された6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は予想を下回ったものの、相場の反応は限られた。

 ユーロ円は3日ぶりに小反発。終値は157.44円と前営業日NY終値(157.28円)と比べて16銭程度のユーロ高水準。ダウ平均が一時340ドル超上昇するなど、米国株相場が堅調に推移すると投資家のリスク志向が改善し、円売り・ユーロ買いが優勢となった。0時30分前に一時157.88円と日通し高値を更新した。

 代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは下落。対ドルでは一時2万9520ドル前後まで下落したほか、対円では427万円台まで売られた。米証券取引委員会(SEC)が「現物(スポット)のビットコイン上場投資信託(ETF)の申請は不十分」との見解を示したと伝わると、仮想通貨全般に売りが出た。

本日の参考レンジ
ドル円:144.21円 - 145.07円
ユーロドル:1.0835ドル - 1.0932ドル
ユーロ円:156.70円 - 157.88円

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