欧州マーケットダイジェスト・7日 株まちまち・円高・ドル安

市場概況
(7日終値:8日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.15円(7日15時時点比▲1.40円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=155.90円(▲0.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0967ドル(△0.0080ドル)
FTSE100種総合株価指数:7256.94(前営業日比▲23.56)
ドイツ株式指数(DAX):15603.40(△74.86)
10年物英国債利回り:4.650%(▲0.010%)
10年物独国債利回り:2.637%(△0.011%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
6月スイス失業率           1.9%       1.9%
5月独鉱工業生産
前月比                ▲0.2%     0.3%
前年比                0.7%     1.7%・改
5月仏貿易収支       84.18億ユーロの赤字 105.63億ユーロの赤字・改
5月仏経常収支        7億ユーロの赤字  17億ユーロの赤字・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下落。アジアや欧州の株式相場が下落したことを受けてリスク回避的な円買い・ドル売りが先行。NY市場に入り、6月米雇用統計の結果が強弱入り混じる内容だったことが伝わると、売買が交錯したものの、そのあとは次第にドル売りが優勢となった。一時は4.0898%前後と昨年11月10日以来約8カ月ぶりの高水準を記録した米10年債利回りが低下に転じたり、米2年債利回りが節目の5%を下回ったりしたことも相場の重し。1時30分過ぎには一時142.08円と6月22日以来の安値を更新した。アジア時間に付けた日通し高値144.20円からは2円超の下落となる。
 なお、米労働省が発表した6月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比20.9万人増と予想の22.5万人増を下回ったほか、失業率が3.6%と前月の3.7%から低下し、予想と一致した。一方、平均時給は前月比0.4%/前年同月比4.4%と予想の前月比0.3%/前年同月比4.2%を上回った。
 市場では「米労働市場がなお引き締まっていることが浮き彫りになった。米連邦準備理事会(FRB)は今月の会合で0.25%の利上げを決定するだろう。ただ、FRBの政策金利はまもなくターミナルレートに達し、積極的な利上げサイクルは終了に近づくと予想する」との声が聞かれた。

・ユーロドルは上昇。しばらくは1.08ドル台後半でのもみ合いが続いていたが、米雇用統計が発表され、米金利が低下すると全般ドル売りが優勢に。2時30分前には一時1.0973ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.23と6月22日以来の低水準を付けた。

・ユーロ円は下げ渋り。日本や中国の株式相場が下落したことを背景にリスク・オフの円買い・ユーロ売りが先行。NY市場に入ると、ドル円の大幅下落につれた売りが出て一時155.39円と6月23日以来の安値を付けた。ただ、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると下げ渋った。安く始まった米国株相場が持ち直したことも相場を下支えした。

・ロンドン株式相場は5日続落。前日の米国株や本日のアジア株相場の下落を受けて安く始まったものの、売り一巡後はもみ合いに転じた。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、セグロやユナイト・グループなど不動産株が値下がりした。半面、BPやシェルなどエネルギー株が買われた。

・フランクフルト株式相場は5日ぶりに反発。前日の米国株や本日のアジア株相場の下落を受けて売りが先行したものの、中盤以降は買い戻しが優勢となり上げに転じた。足もとで相場下落が続いたあとだけに押し目買いなどが入った。個別ではBASF(5.06%高)やコベストロ(2.97%高)、コメルツ銀行(2.59%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。

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