米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):CPIを受けて利上げは7月がラストに?(2023年7月13日)

マーケットレポート

昨日(2023年7月12日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34390.5(+122.5)<+0.36%>
    US100(米国100株価指数):15334.6(+194.8)<+1.29%>
    US500(米国500株価指数):4480.8(+37.4)< +0.84%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

7月12日に発表された米国の6月CPI(消費者物価指数)は、前年同月比3.0%の上昇と、2021年の3月以来、久しぶりに4%台を割り込む低い水準となりました。
食品やエネルギーを除いたコア指数は4.8%の上昇で、インフレの鈍化が見られたと解釈され、年内の追加の利上げは7月のFOMCで最後という見方が強まっています。

フェドウォッチによれば、この今月の利上げは既に市場に織り込まれており、なおかつ9月の追加利上げ想定は、前日から10ポイントほど低下した12.9%になっています。

個別で見ていくと、半導体大手のブロードコムは0.9%の上昇でした。
これは、クラウド企業VMウェアの買収計画について、EUから条件付きでの承認を得た影響と思われます。
なお、VMウェアは2.8%の上昇となりました。

半導体大手のエヌビディアは、3.5%の上昇となりました。
ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームが、早ければ9月に予定されているIPOを巡り、アンカー投資家としてエヌビディアを迎え入れる方向で交渉がされています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年7月13日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年7月13日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月13日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

直近の高値をわずかにブレイクしたものの、そこから反落して上ヒゲを伸ばし、一度はブレイクした高値を下回ったところで前日の取引を終えました。
トリプルトップのような形になっており、今の水準が天井圏であることを示唆しているものの、ローソク足は3連騰、平均足の色も陽線に転換しています。

<1時間足チャート分析>

一気の上昇で長期のレジスタンスラインを上に抜けましたが反落、結局はレジスタンスを下回る水準まで下落しました。
平均足は陽線が続いているため、全体的な流れは上昇であると読み取れます。
もう一度上を目指す場合、長期レジスタンスライン付近での攻防に注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年7月13日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年7月13日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月13日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

最近の値動きの上限となっていた価格帯を上にブレイクし、高値を更新した状態で前日は引けました。
平均足は陽連中でローソク足もその上を推移しているため、大局は上昇トレンドと見ることができます。
今回更新した高値を基準にフィボナッチが引き直されており、23.6%、38.2%といった水準まで押すのかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスラインを上方向にブレイク後、さらなる上昇を見せました。
その後は一度レジスタンスラインを下回るものの、最終的にはラインより高い価格で1日の取引を終えています。
陽線が続く平均足のさらに上でローソク足が価格推移しているため、全体の流れは上昇と考えられます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年7月13日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年7月13日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月13日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の上昇でここ最近の高値を更新、あまり反転することなく高値をキープした状態の陽線で引けました。
平均足の色は相変わらず陽線が連続しており、ローソク足がさらにその上に並ぶ形なので、このローソク足>平均足の位置関係が崩れるまでは上昇トレンド継続と考えられそうです。

<1時間足チャート分析>

ほとんど止まることなく、長期のレジスタンスラインを一気に上に抜けました。
その後は高値が切り下がり、安値が切り上がる値動きが収縮するような形で、レジスタンスラインより上で引けています。
平均足も上昇トレンドを示唆しているので、このラインのサポート転換も考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年7月13日7時55分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
全体的に株高の流れは前日と変わらずで、前週比ランキング1位はUS2000でした。
他に米国株でいうと、US30が9位で値幅+648.5、騰落率+1.92%となっています。
それに次いで、US100が値幅+288.2、騰落率+1.91%と続いています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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OANDA Lab編集部

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