NY為替見通し=ドル円、米6月PPIや新規失業保険申請件数などに要注目か

市場見通し
 本日のNY為替市場のドル円は、米6月卸売物価指数や先週分の新規失業保険申請件数などで、米国の物価や雇用情勢を見極める展開が予想される。

 本日発表される6月米卸売物価指数(PPI)は前年比+0.4%と予想されており、5月の同比+1.1%からの伸び率鈍化が見込まれている。
 米国のインフレ指標は、昨日発表された米6月消費者物価指数(CPI)に代表されるように伸び率が鈍化傾向にあり、本日の米6月PPIでは、予想を下振れたネガティブサプライズに警戒しておきたい。

 前週分の米新規失業保険申請件数の予想は25.0万件、失業保険継続受給者数は172.3万人となっており、米国の雇用情勢の趨勢を見極めることになる。

 25-26日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の追加利上げがほぼ確実視されているものの、フェドウオッチは、年内での最後の利上げという見方を維持している。
 また、27-28日の日銀金融政策決定会合では、イールドカーブコントロール(YCC)の許容変動幅の拡大が警戒されており、円・キャリートレードの手仕舞いを加速させつつある。
 神田財務官は「足元の円は、キャリートレードの勢いが弱まっているとの見方が強い。「投機的な円売りポジションの急激な巻き戻しと市場は見ている」と述べつつも、「引き続き為替市場の動向をしっかりと注視していきたい」と釘を刺している。

 本日のタカ派のデイリー米サンフランシスコ連銀総裁の講演では、米6月CPIが前年比+3.0%まで低下したことを受けて、2回の利上げを示唆しているドット・プロット(金利予測分布図)への見解に要注目となる。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、6月16日の安値の139.85円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、5月18日の安値の137.29円。

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