欧州マーケットダイジェスト・18日 株高・金利低下・ドル高

市場概況
(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=138.89円(18日15時時点比△0.44円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=155.82円(△0.06円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1219ドル(▲0.0031ドル)
FTSE100種総合株価指数:7453.69(前営業日比△47.27)
ドイツ株式指数(DAX):16125.49(△56.84)
10年物英国債利回り:4.331%(▲0.100%)
10年物独国債利回り:2.389%(▲0.091%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。しばらくは138円台前半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入り、6月米小売売上高が予想より弱い結果だったことが伝わると、米金利の低下とともに円買い・ドル売りが進行。21時30分過ぎに一時137.70円と日通し安値を更新した。
 ただ、植田和男日銀総裁が20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の会見で「持続的、安定的な2%のインフレ達成にはまだ距離がある」などと発言すると、「日銀が今月の金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)政策を修正する」との観測が後退。全般円売りが優勢となり、アジア時間の高値138.92円を上抜けて一時139.14円まで値を上げた。

・ユーロドルは頭が重かった。欧州序盤に一時1.1276ドルと昨年2月以来1年5カ月ぶりの高値を付けたものの、タカ派として知られるクノット・オランダ中銀総裁が「コアインフレは横ばい状態となったようだ」と述べ、秋以降の利上げについて「あり得るが確実ではない」と慎重な姿勢を示すと一転ユーロ売り・ドル買いが優勢に。低調な米小売指標の結果が伝わると1.1269ドル付近まで買い戻される場面もあったが、戻りは鈍く、2時前には1.1209ドルと日通し安値を更新した。

・ユーロ円は下値が堅かった。クノット・オランダ中銀総裁の発言を受けて一時154.88円と日通し安値を付けたものの、植田日銀総裁の発言が伝わると一転上昇した。23時過ぎには156.11円付近まで買われ、アジア時間に付けた日通し高値156.14円に近づいた。

・トルコリラ円は一時5.11円と史上最安値を更新した。トルコ中銀の政策金利発表を20日に控える中、現地メディアの著名コラムニストが寄稿した「経済界からの印象として、政策金利の引き上げ幅は1.5%から2%程度」との記事が伝わると、市場では「利上げ幅が十分ではない」との懸念が高まり、リラ売りを誘ったようだ。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに反発。香港株など中国株相場の下落が相場の重荷となり下げに転じる場面もあったが、終盤買いが優勢となり持ち直した。米国株相場の上昇につれた。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株も上げた。

・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。中国株の下落や予想を下回る米小売指標が相場の重しとなり、しばらくはさえない展開が続いた。ただ、現物の米国株相場が上昇すると独株にも買いが波及し上げに転じた。個別ではコベストロ(5.56%高)やザランド(4.50%高)、ボノビア(4.08%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。クノット・オランダ中銀総裁の発言を受けて欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測が後退すると、独国債に買いが入った。

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