先週金曜日（2023年7月28日）のドル円動向振り返り
ドル円は荒い値動きを経て円安になりました。
昼に日銀の政策金利が発表され、YCC（イールドカーブコントロール）の運用見直しが明らかになりました。
これは既に市場にリークされていた情報でしたが、発表後にドル円は上下に大きく荒れる展開となりました。
夜になると米PCE（個人消費支出）デフレーターが発表され、インフレ鎮静化が示されました。
インフレ鎮静化は政策金利引き上げ見通しの後退を意味し、米経済の先行きに楽観的な雰囲気が広がり、リスクオン模様となりました。
これを受けて、ドル円は円安になりました。
本日（2023年7月31日）のドル円チャートテクニカル分析
（チャートは2023年7月31日7時のもの。「Orderbook３」を表示）
「オーダーブック」を見ると、138円付近と138円台半ばに厚い買い注文を確認できます。
この付近にはサポートラインがあり、これが注目されている可能性があります。
また、138円付近から141円付近にかけてやや厚い買い注文が広がっており、買い意欲の強さが分かります。
その一方、140円台半ばに特に厚い売り注文があります。
この水準はサポートラインあたりであり、これが意識されている模様です。
また、141円台後半に厚い売り注文があります。
この水準にはレジスタンスラインがあり、これを狙った注文だと考えられます。
「オーダーブック」の詳細は、以下よりご確認下さい。
>オーダーブックをMT4/5に表示するインジケーター「Orderbook3」はこちら
>Web版オーダーブックはこちらから
ドル円と他の通貨ペアとの相関分析
（画像は2023年7月31日7時のもの）
過去24時間の相関関係を見ると、ドル円と強い相関関係になったのはユーロ円、ポンド円、豪ドル円、ユーロドル、そしてポンドドルでした。
その一方、弱い逆相関の関係になったのは豪ドル米ドルです。
相関性分析ツールは、以下よりご確認下さい。
>相関性チェックツール
米ドル、円を含む主要8通貨の通貨強弱分析
（画像は2023年7月31日7時のもの）
直近で最も強い通貨はポンド、最も弱い通貨は円です。
円は夜にかけておおむねプラス圏で推移しましたが、一時的に大きく上下に振れる場面もありました。
その後、21時ごろになるとマイナスに転じ、継続してマイナス幅を広げる展開になりました。
その一方、ドルは一時的にマイナス圏に沈む局面もありましたが、おおむねプラスで推移しました。
通貨の強弱チャートは、以下よりご確認下さい。
>通貨の強弱チャート
今週のドル円の注目材料
7月31日（月）8:50（日本）6月鉱工業生産・速報値（前年同月比、前月比）
7月31日（月）18:00（ユーロ）4-6月期四半期域内総生産（ＧＤＰ、速報値）（前年同期比、前期比）
7月31日（月）18:00（ユーロ）7月消費者物価指数（ＨＩＣＰ、速報値）（前年同月比）
7月31日（月）18:00（ユーロ）7月消費者物価指数（ＨＩＣＰコア指数、速報値）（前年同月比）
7月31日（月）22:45（米国）7月シカゴ購買部協会景気指数
8月1日（火）8:30（日本）6月失業率
8月1日（火）8:30（日本）6月有効求人倍率
8月1日（火）13:30（オーストラリア）豪準備銀行（中央銀行）、政策金利発表
8月1日（火）22:45（米国）7月製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値）
8月1日（火）23:00（米国）6月雇用動態調査（JOLTS）求人件数
8月1日（火）23:00（米国）7月ＩＳＭ製造業景況指数
8月2日（水）8:50（日本）日銀・金融政策決定会合議事要旨
8月2日（水）21:15（米国）7月ＡＤＰ雇用統計（前月比）
8月2日（水）30:30（ブラジル）ブラジル中央銀行政策金利
8月3日（木）20:00（英国）イングランド銀行（ＢＯＥ、英中央銀行）金利発表
8月3日（木）20:00（英国）英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）議事要旨
8月3日（木）21:30（米国）前週分失業保険継続受給者数
8月3日（木）21:30（米国）前週分新規失業保険申請件数
8月3日（木）22:45（米国）7月サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値）
8月3日（木）22:45（米国）7月総合購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値）
8月3日（木）23:00（米国）6月製造業新規受注（前月比）
8月3日（木）23:00（米国）7月ＩＳＭ非製造業景況指数（総合）
8月4日（金）21:30（カナダ）7月失業率
8月4日（金）21:30（カナダ）7月新規雇用者数
8月4日（金）21:30（米国）7月失業率
8月4日（金）21:30（米国）7月平均時給（前年同月比、前月比）
8月4日（金）21:30（米国）7月非農業部門雇用者数変化（前月比）
またUSD/JPY(米ドル/日本円)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>USD/JPY(米ドル/日本円)リアルタイムレート
Published by
OANDA Lab編集部
OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名：OANDA証券株式会社
所在地：東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会：一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号：第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先：お問い合わせフォームから
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
