昨日(2023年8月2日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):35301.0(-328.5)<-0.92%>
US100(米国100株価指数):15366.4(-358.0)<-2.28%>
US500(米国500株価指数):4514.3(-64.0)< -1.40%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
8月2日の米国株は、主要3指数ともに大幅な下落となりました。
いくつかある要因の1つは、米国債の格下げです。
格付大手のフィッチ・レーティングスの米国債格付が、最上級のAAAから、その1つ下のAA+に引き下げられました。
これが投資家の警戒感につながり、株を売る動きが広がったと見られます。
この日には、金曜の雇用統計の前哨戦ともいえる、ADP全米雇用統計があり、7月の民間部門雇用者数は予想以上の増加となりました。
労働市場の底堅さはキープされており、景気後退の回避につながる可能性を示しました。
ただ、雇用関連の指標が良かったことで長期金利が上昇し、それに伴ってハイテク株が売られました。
金利の動きに敏感なテスラ、エヌビディア、メタ、アップルなど、大型グロース株は急落となっています。
半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、人工知能(AI)向け半導体を強化する計画が野心的すぎると懸念され、7%の下降となりました。
また、米財務省が中期債発行額の引き上げを発表したことも、株安を導く要因となりました。
ただし、生活必需品や医薬品といったディフェンシブ銘柄には買いが集まりました。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月3日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
連騰は3でストップし、前日の日足は長い陰線となり、ローソク足の先端が平均足のヒゲの領域に入り込みました。
平均足は陽線が連続しており、実体部が長くヒゲが上のみに伸びる形状から、大局は上昇トレンドであると見られます。
平均足がサポートになって反発するか、続落してローソク足が平均足を下回っていくかに注目です。
<1時間足チャート分析>
ボラティリティが高く、ローソク足が平均足と何度か交わる展開になっています。
一度は中期のサポートラインを下方向に突き抜けたものの反発し、平均足付近まで戻ってきてからあらためて下落していきました。
それ以降は陰連中の平均足より下でローソク足が推移し、目先は下降圧力が強いと考えられます。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月3日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
大陰線に近い長い陰線となり、ローソク足は明確に平均足を突き抜けて、終値がその下に出ました。
それに伴って、平均足の実体も急速に短くなり、ヒゲも上下に伸び始めています。
平均足の色は陽線ですが、相場の迷いがチャートに現れており、トレンドの転換点である可能性もあります。
<1時間足チャート分析>
陰線状態である平均足に寄り添って下落を続けており、長期と中期のサポートラインが重複する水準を一気に下に抜けました。
それからその水準まで戻るものの、さらなる下落を見せており、レジスタンスラインに転換した可能性も考慮する必要があります。
現在の価格の下にある中期サポートラインが、次のターゲットになる可能性もありそうです。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月3日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
長い陰線が立ち、久しぶりにローソク足が平均足を下抜けしました。
一連の上昇でも、ローソク足が平均足より下の水準を試すことが数回ありましたが、これまではその後に反発して上昇トレンドに回帰してきました。
今回も同様の値動きになるかをチェックする必要があります。
<1時間足チャート分析>
陰連している平均足よりさらに下をローソク足が下落しており、目先の流れは下降トレンドと考えられます。
この下落で長期と中期のサポートラインが重複する水準を一気に下抜けしたあと、サポレジ転換してこの価格帯がレジスタンスとなり、もう一段階の下落をしています。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月3日8時00分のもの)
世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
ランキング全てが株安となっており、世界的にリスクオフの展開であることが読み取れます。
そんな中、ランキング1位はUS30で、前週比の値幅が-100.5、騰落率が-0.28%でした。
2位にUS2000、3位にUS500と続いており、米国株は比較的株安の進行が緩やかであることが分かります。
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OANDA Lab編集部
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