昨日(2023年8月3日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):35231.5(-69.5)<-0.20%>
US100(米国100株価指数):15367.4(+1.0)<+0.01%>
US500(米国500株価指数):4506.9(-7.4)< -0.16%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
8月3日の米国株式市場では、世界的にリスクオフ傾向にある中、US30とUS500は下降したものの、US100はわずかに上昇しました。
その要因として考えられるのは、まず格付大手のフィッチ・レーティングスによる米国債格下げの影響がいまだあることです。
さらに、米国財務省による国債増発計画により、8月3日には長期金利が4.1%台後半に上昇しました。
これは2022年11月以来の水準で、その影響でハイテク株売りを誘発しました。
また、米サプライ管理協会(ISM)が公表した、7月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)が市場予想を下回ったことも、株安の材料となりました。
本日発表される、米雇用統計の内容を見極めようという様子見の姿勢が広がったと思われ、積極的な売買はされませんでした。
S&P500の主要11セクターのうち、8セクターが下落となりました。
金利に敏感な公益事業が2.3%の下降、不動産が1.4%の下降となっています。
個別で見ていくと、アマゾンとアップルは、どちらも取引終了後の時間帯に四半期決算を発表しました。
アマゾンは時間外取引で急騰し、アップルは下落しています。
アップルの決算は減収・増益で、純利益は3四半期ぶりに増加して2%増。
ただしiPhoneの売上は、インフレによる節約志向や為替変動の影響で減少し、全体の売上高は前年同期比で1%減でした。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月4日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
US30の日足は、前日の長い陰線に続いて続落となり、さらに深く平均足と重なりました。
平均足の形状としては陽線が続いており、実体部が長く、下ヒゲがしばらくついていないため、上昇圧力がまだ残っていることを示しています。
このままローソク足が平均足を下に抜けるかに注目が集まります。
<1時間足チャート分析>
一度は下方向にブレイクした長期サポートラインに対して、何度もクロスするような展開になっています。
また平均足に対しても、ローソク足が何度も交わっており、この点からも目先は値動きの方向性が表れていないと考えられます。
長期サポートライン、平均足から上下どちらに放れていくかがポイントになりそうです。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月4日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
実体部がほとんどなく、上下に長いヒゲが伸びる十字線で引けました。
これは相場の方向感のなさを表しており、ローソク足が平均足を下抜けたこととも合わせて、これまでずっと続いた買い目線を一度見直す機会であることを示唆しています。
平均足の実体部が非常に短くなっていることも確認できます。
<1時間足チャート分析>
陰線が連続している平均足のさらに下をローソク足が推移する、下降トレンドと考えられる展開が一変し、ローソク足が平均足に対して上に抜けました。
しかし、その後一度はブレイクしていた長期サポートラインが抵抗になる形で反落しています。
とはいえ、平均足が陽転しており、目先の流れは不透明といえそうです。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月4日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
日足は上下にヒゲが伸びる形で、3本連続で陰線となりました。
また、平均足に対して完全に下方向に抜けました。
平均足はまだ陽線ですが、実体部も急速に短くなっており、上下にヒゲが伸び始めています。
これまで続いている上昇圧力が弱まっていると考えられ、このまま平均足が陰転するかに注目です。
<1時間足チャート分析>
ずっと陰線が続く平均足に沿ってローソク足も下落するという、下降トレンドでよく見られる流れでしたが、ローソク足が反転上昇して平均足を上に突き抜けました。
その後は平均足とローソク足が絡み合うように推移しており、目先の流れはどっちつかずであると考えられます。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら
世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月4日8時00分のもの)
世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
前週比で見ると全銘柄がマイナス推移となっています。
その中でUS30が1位で値幅が-175.3、騰落率が-0.49%でした。
それに続いて、US2000が3位、US500が4位、US100が7位で、米国株価指数は比較的下落幅が狭いことも確認できます。
Published by
OANDA Lab編集部
OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。