昨日(2023年8月15日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):34951.0(-348.0)<-0.99%>
US100(米国100株価指数):15055.8(-167.0)<-1.10%>
US500(米国500株価指数):4440.3(-53.6)< -1.19%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
8月15日の米国株は、中国経済の不透明感が懸念される中で、主要な銘柄であるUS30、US100、US500が揃って大きく下落する展開となりました。
格付大手のフィッチ・レーティングスが、約70の銀行の信用格付引き下げの可能性を警告したことを受け、銀行株が全体的に下落しました。
JPモルガンが2.6%の下降、ゴールドマン・サックスが1.6%の下降、バンク・オブ・アメリカが3.2%の下降、ウェルズ・ファーゴが2.3%の下降となっています。
他に銀行株だと、パックウェスト・バンコープ、ザイオンズ・バンコープ、ウェスタン・アライアンス・バンコープといった中堅銀行は、連邦預金保険公社(FDIC)が近く提案する規制案により3.7~4.5%の下降となりました。
これは、大手地銀の「生前遺言(破綻処理計画)」が抜本的に手直しされる見通しであることが、悪材料視されたことによるものです。
昨日発表された米小売売上高は、前月比0.4%増の予想に対して、結果はそれを上回る0.7%増で経済の底堅さが示されました。
市場に織り込まれている、来月の利上げが行われない確率は89%と変わっていません。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月16日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月16日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
前日の日足は、直近の安値をまとめて更新する大陰線に近い下落となりました。
直近はローソク足と平均足が絡み合うような位置関係が続いていましたが、この下落でローソク足の先端と、平均足との距離が開きました。
平均足も既に陰転しており、下降トレンドと思しき展開となっています。
<1時間足チャート分析>
中期と短期のサポートラインを下抜けする下落が発生し、激しい上下動を見せながら長期のサポートラインもブレイクしました。
平均足も陰転した状態で実体部を長く伸ばしつつ、下ヒゲのみがつく形状で、目先のトレンドを下降と判断できそうな材料が揃っています。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月16日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月16日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
前日の日足は行って来いのような形で、実体部分が長い陰線となりました。
平均足で陰線が連続して出現している中で、ローソク足がその下を推移しており、大局は下目線と考えられます。
戻り目の目安として、フィボナッチの23.6%、38.2%といったところが基準にできそうです。
<1時間足チャート分析>
陽連中の平均足の上をローソク足が推移する展開から一転して、ローソク足が平均足を割り込み、ほどなく平均足が陰転しました。
ローソク足は平均足に沿うように下落しており、目先は売りの圧力が強いと判断できそうです。
この流れが続くなら、中期と長期の複数のサポートラインがターゲットになりそうです。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月16日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月16日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
ほぼ大陰線といえる長い陰線が立ち、直近の安値を更新しました。
平均足は陰線が連続する展開となっており、ローソク足がそのさらに下に並んでいることから、大局は下降トレンドと考えられます。
戻り目を探していく際には、フィボナッチの各数値を目安にできそうです。
<1時間足チャート分析>
陽線が連続している平均足に対して、ローソク足が長い陰線となりながら下に抜けることで、平均足もすぐに陰線に転換しました。
ローソク足は上下に波打ちながらも平均足を上限とした下降を続けており、既に中期のサポートラインを下方向にブレイクしています。
また、高値と安値を連続して切り下げていることも確認できます。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月16日8時00分のもの)
世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
1位のUS100だけがわずかにプラス推移で、2位以下は全銘柄がマイナス圏に転落しており、全面的なリスクオフ相場であることがうかがえます。
他の米国株価指数は、US500が2位、US30が5位、US2000が10位にランクインしています。
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OANDA Lab編集部
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