米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):米国債利回り上昇でハイテク株と金融株が売られる(2023年8月18日)

マーケットレポート

昨日(2023年8月17日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34453.0(-340.5)<-0.98%>
    US100(米国100株価指数):14688.4(-194.2)<-1.30%>
    US500(米国500株価指数):4366.1(-41.2)<-0.93%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

8月17日の米国株は、主要3指数が全て続落し、下げ幅も約1.0~1.3%と大きなものとなりました。

その要因を見ると、米国の経済指標でインフレへの懸念が根強いことが示され、FRBの金融引き締めが長引く可能性が意識され、米10年債利回りが一時的に4.3%台まで上昇しています。
金利が上がると、ハイテク株の割高感が増して、アップル、マイクロソフトなどが売られました。

また、金利上昇で資金調達コストの負担が増えて、利ざやが悪くなる懸念から金融株にも売りが入りました。
JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなどが下落しています。

逆に原油価格の上昇で、エクソンモービルは1.9%の上昇、シェブロンも1.7%の上昇となっています。

他に個別株を見ていくと、ウォルマートは2.2%の下降。
2023年5~7月期の決算は増収増益でしたが、利益確定の売りが入った格好です。
また、通期予想は引き上げられたものの、学生ローンの返済開始など、消費に不透明感があることも売りの材料となりました。

ドラッグストア・薬剤給付管理の大手、CVSヘルスは8%の下降となりました。
カリフォルニア州の非営利保険団体が、同社サービスへの依存度を下げ、アマゾン・ドット・コムを含む他の企業と連携する計画が報じられたことがマイナス視されました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月18日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月18日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月18日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

実体部が非常に長い陰線となり、3本連続で陰線が立ちました。
この下落でかつて形成されたダブルボトムのネックライン付近に到達しています。
平均足の実体部分は次第に長くなっており、ローソク足との位置関係を含めて、下降トレンドと判断できる材料が揃ってきています。

<1時間足チャート分析>

下降の展開から一時的にもみ合いとなり、平均足が数本陽線に転換、上下に中期のサポートライン、レジスタンスラインを形成しました。
そこから続落し、中期のサポートラインを割り込んでからさらに加速し、引け間際に長い陰線が連続して出現しました。
この下降の勢いが続くかどうかに注目です。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月18日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月18日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月18日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は安値を大きく更新する長い陰線となり、これで3陰連となりました。
平均足も陰線が続いており、その下をローソク足が推移するという、下降トレンドを示す条件が複数現れています。
平均足の実体部が長くなってきており、なおかつ上ヒゲも短くなりつつあります。

<1時間足チャート分析>

陰線の状態の平均足より下にローソク足が並んでいる状態から反発し、一時的に平均足の上にローソク足が出ました。
それに伴い平均足も陽転しましたが、ここから中期レジスタンスラインを作りながら反落し、平均足を割り込んでからもローソク足が下落を続けています。
その過程で中期、短期のサポートラインもブレイクしています。
目先は下降トレンドと考えられます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月18日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月18日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月18日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

長い陰線が3本続けて出現している状態で、平均足とローソク足の距離が離れていっており、下降トレンドの加速を示唆しています。
ローソク足<平均足の位置関係がキープされていること、平均足の実体部分が長くなり、上ヒゲが短くなっていることからも、売り圧力の強さが示されています。

<1時間足チャート分析>

下降トレンドが継続している中で、一時的な戻り目となり、中期のサポートラインとレジスタンスラインを形成しました。
ここからは続落となり、中期、短期のサポートラインを下抜けし、平均足も陽線から陰線に戻りました。
また、ほぼ反発せずに下がりきって引けました。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月18日8時00分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
全銘柄が前週比の騰落率でマイナスになっている、世界的な株安の展開であることを示しており、1位はCHINA50でした。
米国株価指数で見ると、US500が3位、US100が4位、US30が5位にランクインしています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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