米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):ジャクソンホール警戒で手仕舞いの動きが拡大(2023年8月25日)

マーケットレポート

昨日(2023年8月24日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34099.0(-434.5)<-1.26%>
    US100(米国100株価指数):14790.4(-519.0)<-3.39%>
    US500(米国500株価指数):4374.8(-91.4)< -2.05%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

8月24日の米国株の主要な3指数は、揃って大幅下落となりました。特にUS100は3.39%もの下落幅となっています。

本日の日本時間23時過ぎのジャクソンホール会議にて、パウエルFRB議長の講演があり、今後の金融政策の方向性を示す発言があるのではないかと警戒されています。
それに伴って、手持ちの株をいったん手放す動きが拡大したのではないかと推測されます。

また、前日には米国の新規失業保険申請件数が発表され、労働市場の堅実な強さを示す結果となりました。
これにより長期金利が上昇したことも、株式市場の動きを鈍らせることにつながりました。

S&P500の主要なセクターは全て下落。
半導体株指数は3.4%の下落でした。

個別で見ていくと、好決算を発表した後のエヌビディアは、一時史上最高値をつけつつ、小幅高となりました。

ボーイングは、小型機737MAXの製造で不具合が見つかり、納入に遅れが出る見通しとなった影響で4.9%の下降に。
また、ナイキは11日連続の株安となり、1.1%下降。

逆にディフェンシブ銘柄は上昇傾向で、ベライゾン・コミュニケーションズは0.6%の上昇、トラベラーズ・カンパニーズも0.6%の上昇、ジョンソン・エンド・ジョンソンズは0.3%上昇となりました。

なお、通年の利益予想が市場の予想を大幅に下回ったダラー・ツリーは、12.9%の下降となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月25日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月25日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月25日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

非常に目立つ長い陰線となり、ここ数日もみ合っていた下限を突破、安値を大幅に更新しました。
平均足の色は陰線であり、なおかつ実体部が次第に長くなっていることが確認できます。
ローソク足が平均足より下で推移していることも含め、大局は下降トレンドであることを示しています。

<1時間足チャート分析>

いったん上昇して平均足を上抜けし、中期のレジスタンスラインを形成したところから逆V字に反落しました。
この下げで平均足をもう一度下抜けしてからも止まらず、過去に何度も機能してきた長期サポートラインもブレイクしています。
下降の流れが続く場合、長期サポートラインがレジスタンス転換して戻り目になるパターンも想定されます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月25日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月25日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月25日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

一度は平均足の上にローソク足の終値が飛び出しましたが、そこからの反落で長い陰線が立ち、もう一度ローソク足の終値は平均足の下に位置することになりました。
平均足は変わらず陰線であり、大局は下降トレンドの可能性が高く、大きな上昇は結果的に戻り目となりました。

<1時間足チャート分析>

高値も安値も切り上げ続ける上昇の流れの中で、長期のレジスタンスラインを上抜けしたところで反転が始まり、そこから長い陰線が連続で出現する下落となりました。
この下落で中期のサポートラインも突破しています。
一時的に反発した場合、このサポートラインがレジスタンス転換になる可能性もあります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月25日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月25日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月25日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

長い陽線が立ち、ローソク足が平均足の領域に入り込んだところから反落となり、もう一度終値が平均足より下に位置することになりました。
直近の安値は更新していないものの、平均足との位置関係からも下降トレンドを示唆するチャート形状となっています。

<1時間足チャート分析>

陽線の平均足に沿って上昇していたところから下降が始まり、平均足を下に抜けました。
これに伴って平均足は陰転し、その後も下落が止まらず、中期のサポートラインを下方向にブレイクしています。
このまま落ち続ける場合には、長期のサポートラインを試す動きも考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月25日7時40分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
上位6銘柄が前週比プラス推移で、1位は香港の株価指数であるHK50。
米国株価指数はUS100が2位、US500が6位にランクインしているものの、前週比の上げ幅はわずかです。

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