米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):主要3指数は続伸。経済指標が悪く金利が下がり株高を導く(2023年8月30日)

マーケットレポート

昨日(2023年8月29日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34874.0(+292.5)<+0.85%>
    US100(米国100株価指数):15395.8(+329.8)<+2.19%>
    US500(米国500株価指数):4501.6(+64.2)< +1.45%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

8月29日の米国株主要3指数は、揃って大きな上昇となりました。
特にUS100は2%を超える上昇率となっています。

米国で7月のJOLTS(雇用動態調査)が発表され、市場予想を下回る結果となりました。
また、消費者信頼感指数も市場の予想を下回ることで、FRBによる年内の追加利上げ観測が後退しました。
フェドウォッチでは、9月のFOMCで政策金利が据え置かれる確率は87%、11月も据え置きは54%となっています。

これにより米国の長期金利が低下し、幅広い銘柄が買われる展開につながりました。
ダウ採用30銘柄のうち、27銘柄が上昇しています。

個別で見ていくと、エヌビディアは4.2%の上昇となり、終値ベースで過去最高値を更新しています。

テスラは、米規制当局が運転支援機能である「オートパイロット」について、ドライバー監視システムの変更について質問したことが明らかになったものの、買いが先行して7.7%の上昇に。

アルファベット(グーグル)は、人工知能(AI)技術や提携に関する発表が好材料となり、2.7%の上昇となりました。

通信大手のベライゾンは3%の上昇、AT&Tも3%の上昇となり、シティはこの2社の投資判断をニュートラルからバイに引き上げました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月30日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月30日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月30日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

日足は3連騰となり、ローソク足の終値が平均足の実体部を上抜けしました。
またこの上昇で、フィボナッチの50.0%に到達しています。
平均足は陰線の状態が継続していますが、ローソク足との位置関係を考えると、下降トレンドが続くかどうかの分岐点に差し掛かっていると考えられます。

<1時間足チャート分析>

一時的にローソク足が平均足を割り込んだものの、すぐに平均足の上に出ることで上昇トレンドが維持されました。
この動きに伴って、一時的に平均足は陰転するものの、すぐに陽線に戻っています。
この上昇で長期レジスタンスラインを突破後、さらにその上で引けました。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月30日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月30日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月30日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ヒゲがほとんどない大陽線が立ち、ローソク足の先端は平均足を完全に抜け出しました。
またこの上昇で、わずかに直近高値を更新しています。
これに伴って平均足の実体部も段階的に短くなっており、下降から上昇へのトレンド転換も視野に入ってきました。

<1時間足チャート分析>

ローソク足が陽線の状態である平均足を一時的に下抜けしたものの、すぐに平均足より高い価格での値動きに回帰し、中期のレジスタンスラインを上抜けする上昇となりました。
この上昇で長期のレジスタンスラインも上抜けしており、このラインがサポート転換するケースも考えられます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月30日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月30日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月30日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

日足は大陽線となり、3本連続での陽線成立となりました。
平均足はまだ陰線ですが、ローソク足の終値は平均足の実体やヒゲに対して完全に上抜けしており、トレンド転換の可能性を示唆しています。
またこの上昇で、フィボナッチの61.8%付近に到達しています。

<1時間足チャート分析>

中期のレジスタンスラインを上方向にブレイク後も上昇の勢いは止まらず、長期のレジスタンスラインも上に抜けました。
平均足は陽線でその上をローソク足が推移しており、目先のトレンドは上昇と判断できますが、ローソク足と平均足の乖離も大きくなっています。
下落に警戒する必要もありそうです。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月30日7時35分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
香港のHK50が1位でしたが、2位はUS100で前週比の値幅が+481.2、騰落率が+3.22%となっています。
そして、3位にUS2000、4位にUS500と米国株価指数が続いています。
ランキング全体を見ても大きな上昇となっており、世界的なリスクオンの状況が見て取れます。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

OANDA CFD
Twitter Youtube

Published by
OANDA Lab編集部

OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » 米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):主要3指数は続伸。経済指標が悪く金利が下がり株高を導く(2023年8月30日)