米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):アップルが売られる中、ディフェンシブ銘柄は堅調に推移(2023年9月8日)

マーケットレポート

昨日(2023年9月7日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34510.0(+76.5)<+0.22%>
    US100(米国100株価指数):15270.8(-100.0)<-0.65%>
    US500(米国500株価指数):4454.1(-12.0)<-0.27%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

9月7日の米国株主要3指数は、US30は上昇したものの、US100とUS500は下降する形となりました。

中国で政府職員に対してiPhoneの使用禁止が拡大された影響でアップルが売られ、また半導体関連株にも売りが広がりました。
アップルのサプライヤーである、スカイワークス・ソリューションズ、クアルコム、カーボといった銘柄は、どれも7%を超える下降となりました。

またこの報道で米中対立への懸念が広がり、ハイテク株は軟調な展開が続くことで、ダウ平均の動きを重くしました。

ただし製薬株など、ディフェンシブ銘柄を中心に買いが集まり、取引時間の中盤以降、ダウ平均の堅調な値動きにつながりました。
S&P500の主要なセクターでは、ディフェンシブの公益事業が1.3%の上昇と、最大の上げ幅でした。
逆に情報技術は1.6%の下降と、主要セクターでは最も下がりました。

この日に発表された米国の新規失業保険申請件数は4週連続の改善で、労働市場の底堅さを示したものの、追加利上げ観測はなおあり、相場への影響は限定的でした。
今後予定されている米経済指標では、来週の水曜日、9月13日に発表される消費者物価指数(CPI)の注目度が高いです。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月8日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月8日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月8日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

日足は下ヒゲを伸ばしての反転上昇となり、陰線の連続出現は3営業日でストップしました。
平均足は陰線で、それより安い価格での推移であるため、大局は下降トレンドといえます。
ただし、平均足の実体が段階的に短くなっているため、相場に迷いがあるとも考えられます。

<1時間足チャート分析>

長期のサポートラインを作りながら反転上昇し、陰線の状態だった平均足をローソク足が上に抜けました。
激しく上下動したものの、最終的には平均足より上での推移に移行し、平均足も陽転しました。
また、この上昇の際に中期サポートラインを形成しています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月8日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月8日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月8日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

2本続けてはっきりした陰線が立ち、ローソク足の終値は平均足の実体に近づきました。
平均足は陽線が連続しており、実体も次第に長くなっているので、大局は上昇トレンドと考えられます。
この流れがそのまま続くなら、平均足がサポートになり、反転上昇していく展開も想定されます。

<1時間足チャート分析>

1時間足を見ると、陰線の状態の平均足に沿うように下落しています。
そして下落の過程で、形成された中期や短期のサポートラインを次々にブレイクしています。
直近は平均足の価格帯にローソク足が潜り込んでいるため、反転下落するか、上抜けするかに注目が集まります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月8日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月8日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月8日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

日足は下ヒゲを伸ばす陰線となり、これで4陰連となりました。
平均足は陽線の状態ですが、ローソク足は平均足と同じ価格帯にまで下落しています。
ここから反発して上昇トレンドが継続するか、平均足を割り込んで下降転換するかに注目です。

<1時間足チャート分析>

平均足に沿って大きく下落してから、反発して平均足付近まで戻る展開を2回繰り返しています。
直近ではローソク足が平均足を上方向にブレイクしつつあり、平均足の実体も短くなっています。
このまま上昇トレンド転換する可能性もあるため、平均足の色の変化に注目が集まります。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年9月8日7時55分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
1位のJP225だけが前週比の騰落率でプラス推移ですが、上昇幅はごくわずかで、全世界的に株安の傾向が現れています。
米国株価指数は、US30が5位、US500が7位、US100が8位となっています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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