米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):米CPI控え様子見ムード。2年債利回り上昇と原油高が値動きを抑制(2023年9月11日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年9月8日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34570.0(+60.0)<+0.17%>
    US100(米国100株価指数): 15311.0(+40.2)<+0.26%>
    US500(米国500株価指数):4465.4(+11.3)<+0.25%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

9月8日の米国株主要3指数は、小幅ながら揃って上昇となりました。

米国で8月分の消費者物価指数(CPI)が9月13日に発表されるため、市場には様子見ムードが広がりつつあります。
また、米2年債の利回りが上昇したことが、株高の動きを鈍らせる要因になりました。
さらに、9月に入ってから上昇を続けている原油価格も、株価の圧迫要因となっています。

フェドウォッチによれば、9月20日のFOMCで金利が据え置きになる確率は93%と予想されており、今回の利上げ見送りはほぼ既定路線です。
しかし、11月FOMCの利上げ予想確率は53.5%となっています。

S&P500の主要セクターでいえば、情報技術が上昇しました。
また、原油高の影響でエネルギーは0.97%の上昇、ディフェンシブの公益も0.96%上昇と続伸しました。
逆に不動産は0.63%の下降となりました。

中国政府機関が職員にiPhoneの利用を禁じたことで2日連続で下落したアップルですが、値ごろ感からの買い戻しとなっています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月11日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月11日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は2本連続の陽線となり、実体が非常に短くなった平均足と重なる水準に位置しています。
平均足は終値ベースで陰線を保っていますが、トレンドの流れは不鮮明といえます。
これ以降でローソク足が上下どちら側に放れるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

陽線の状態の平均足を一度は下に抜けるものの、中期のサポートラインを形成して反転し、再度ローソク足は平均足の上に出ました。
この動きにともなって平均足の色も陽線→陰線→陽線となっています。
このまま上昇を続けるには、すぐ上にある中期のレジスタンスラインを突破していけるかがポイントになりそうです。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月11日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月11日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週の金曜日は、僅かに反発して陽線で引けました。
平均足は陽線が連続しており、実体も段階的に長くなっていることから、全体の流れが上昇に傾いていることを示唆しています。
現在はフィボナッチの23.6%と38.2%の間の水準を推移しており、押し目を作って続伸できるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

長期サポートラインを形成してからは上昇に転じ、高値も安値も切り上げています。
しかし、平均足と価格が何度もクロスしているため、値動きの方向感は乏しいと考えられます。
現在の価格の上にある中期レジスタンスライン、下にある中期サポートラインのどちらを試していくかが鍵を握りそうです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月11日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月11日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足の陰線連続出現は4でストップし、短いですが陽線で引けたのが先週の金曜日です。
平均足は陽線が継続しており、実体も少しずつ長くなっています。
ローソク足はフィボナッチの50.0%付近で反転していることから、ここが押し目になって上昇トレンドが継続する流れも考えられます。

<1時間足チャート分析>

何度か色の変化はあったものの、平均足は最終的に陽線となりました。
ローソク足がその上を推移しており、目先のトレンドは上昇であることを示唆しています。
このまま続伸するにあたり、すぐ上の中期レジスタンスラインを試していくかに注目が集まります。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年9月11日7時45分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
前週比で全銘柄がマイナス推移で、最も騰落率のマイナス幅が少なかったのが英国のUK100となりました。
米国株価指数だと、US30が2位、US500が6位、US100が8位にランクインしています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年9月11日7時45分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)と売り(Short)の双方が減少し、差し引きすると合計(Net)の売りが少しだけ増えました。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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OANDA Lab編集部

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