米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):米国経済のほどよい強さが経済指標で示され株高に(2023年9月15日)

マーケットレポート

昨日(2023年9月14日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34980.5(+361.0)<+1.04%>
    US100(米国100株価指数):15501.2(+108.6)<+0.71%>
    US500(米国500株価指数):4514.1(+36.3)<+0.81%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

9月14日の米国株主要3指数は揃って大きな上昇となり、US30の上昇率は+1%を上回っています。

この日には米国で小売売上高が発表され、前月比は+0.6%と、市場予想の+0.2%を上回りました。
市場はこの結果を、米国の経済は底堅いが、金融引き締めが長く続くほど強すぎないと解釈しました。
その結果、建設機械大手のキャタピラー / Caterpillar Inc.などの景気敏感株、JPモルガン・チェース / JPMorgan Chase & Co.といった金融株が買われました。

それ以外の経済指標では、PPI(卸売物価指数)が前月比で0.7%の上昇で、市場予想の0.4%上昇を大幅に上回りました。
前年同月比でも、市場予想の1.2%上昇に対し、それよりも良い1.6%上昇となりました。
エネルギーと食料品を除いたコア指数も、市場予想、前年同月比予想を上回りました。

ナスダック市場に上場されたアーム・ホールディングス / Arm Holdings plcは、公開価格を24.7%上回る63.59ドルを終値でつけました。
この企業はソフトバンクグループの傘下にある半導体設計の大手で、成長への期待から時価総額は650億ドルとなりました。

パソコン大手のHP / HP Inc.は、ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社、バークシャー・ハサウェイが約550万株を手放したことが明らかになった結果、1.8%の下降となりました。

バイオ製薬会社であるモデルナ / Moderna, Inc.は、欧州当局の諮問委員会が新型コロナウイルス改良ワクチンを推奨したことが好材料となり、3.9%の上昇となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月15日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月15日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月15日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、大陽線といっても差し支えのない大きな上昇となり、ローソク足の終値は完全に平均足から上方向に放れました。
平均足は陽線が継続し、実体も長くなりつつあることから、大局は上昇トレンドに回帰したといえます。
今後は、直近の高値を更新できるかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

平均足を中心に上下動するレンジ相場となっていましたが、中期のレジスタンスラインを上に突き抜ける大きな上昇が発生しました。
平均足も陽線が連続しており、実体が長く、下ヒゲが見えないという、上昇の勢いの強さを示す形となっています。
ただし、ローソク足と平均足の乖離が大きくなっているので、一時的な押し目の可能性もあります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月15日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月15日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月15日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は上昇で引けて、2本続けての陽線となりました。
平均足の上にローソク足があるため、大局は上昇トレンドであることが示唆されています。
過去の上昇は、現在の価格付近が何度も抵抗になって反落しているため、ここからもう一段階上がっていけるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

一度は平均足を下に抜けるものの長いヒゲを2本連続で伸ばして反転し、中期、次いで長期のレジスタンスラインを上にブレイクしました。
その後は、この2本のレジスタンスライン付近でのもみ合いとなっています。
上昇トレンド継続のためには、この水準を上に抜けていく必要があります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月15日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月15日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月15日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

一時的に平均足と重なる水準を推移していましたが、大きな上昇で再びローソク足の終値は平均足より上に位置することになりました。
平均足も安定して陽線が連続しているため、大局は上昇トレンドをキープしていると考えられます。
目先の高値を上回っていき、この流れが続くかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

中期、長期のレジスタンスラインをまとめて上方向にブレイク後も上昇は止まらず、これらの抵抗よりずっと上で前日の取引を終えました。
ローソク足と平均足の乖離が大きくなっているため、一時的な押し目をつけるケースも考えられ、その際はブレイク済みのレジスタンスラインがサポート転換する可能性もあります。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年9月15日)の主な米国経済指標

21:30 (米国)9月ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 (米国)8月輸入物価指数(前月比)
21:30 (米国)8月輸出物価指数(前月比)
22:15 (米国)8月設備稼働率
22:15 (米国)8月鉱工業生産(前月比)
23:00 (米国)9月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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