昨日(2023年10月4日)のWTI原油動向振り返り
- 終値:84.743(-5.022)<-5.59%>
※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。
USOILは大幅下落。
米エネルギー情報局(EIA)が週間在庫統計を発表し、原油在庫は前週比でおよそ222万バレルの減少でした。
昨日発表の米石油協会(API)の在庫統計も減少であり、USOIL価格の上昇要因です。
しかし、今回はガソリン在庫の650万バレル増加に注目が集まりました。
ガソリン需要の減退から在庫が急増したとみられ、USOILが売られる展開で価格を大きく下げました。
なお、米国で重要指標が相次いで発表されています。
ISM非製造業景況指数は市場予想と同じ、ADP雇用統計は市場予想よりも弱く、その一方で製造業新規受注は市場予想よりも強いなど、強弱入り交じりました。
【WTI原油(USOIL)】本日(2023年10月5日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月5日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
昨日は大陰線となり、節目となる85ドルを下回りました。
ローソク足は平均足の下で安値を切り下げながら、上昇波動に引かれたフィボナッチの61.8%まで下落している状況です。
平均足は陽線から陰線へと転換しており、売り圧力が強まっているようです。
このまま下落を続けるか、現在値の水準で踏みとどまるかに注目です。
<1時間足チャート分析>
一時的に平均足を上抜いた後は陰線を連続させ、右肩下がりの動きを継続。
売り圧力が強まり、長期と中期のサポートラインを下抜きました。
平均足は陰連し、長い下ヒゲを伸ばしていることから、売りの勢いが強い状況です。
目先は、下落トレンドを続けていくか、それとも反発するかに注目です。
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら
石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)
2023年9月29日時点の米国の原油リグ稼働数は502基で、前週から5基減少しました。
ガソリン需要の減退がマイナス材料となり、WTI原油価格は大幅に下落しています。
10月5日8時現在のWTI原油価格は節目となる85ドルを下回り、84ドル台で推移しています。
原油在庫の推移(週間)
米EIA(エネルギー情報局)の発表によると、2023年9月22日時点の原油在庫は前週比で216.9万バレルほど減少した4億1629万バレルです。
原油在庫は減少傾向が続き、過去5年の最小値を目指している状況です。
またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート
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OANDA Lab編集部
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