昨日(2023年10月10日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):33749.6(+139.1)<+0.41%>
US100(米国100株価指数):15159.4(+90.8)<+0.60%>
US500(米国500株価指数):4362.2(+23.0)<+0.53%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
10月10日の米国株主要3指数は、揃って大きく上昇後に反落したものの陽線で引けました。
10月9日にFRBの高官らが追加利上げに慎重な姿勢を示した結果、長期金利が4.6%台に下がり、これが株高へとつながりました。
しかし10日、FRBのウォラー理事が公演でインフレ率を2%に引き下げることが役目であると発言すると、長期金利は上昇に転じます。
これが金融引き締め長期化の懸念となり米株は反落しました。
来年のFOMC投票権を保有する、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、これ以上の利上げは不要であるという見解を示しています。
また、今年のFOMC投票権を持つミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、最近の長期金利の上昇が、FRBの利上げ幅の縮小を意味する可能性があると述べています。
フェドウォッチによれば、11月の金利据え置き確率は約86%、12月は約73%を市場は織り込んでいます。
今週は、今日発表される卸売物価指数(PPI)と、FOMC議事要旨、12日の消費者物価指数(CPI)が注目されます。
中東情勢に目を向けると、パレスチナのイスラム組織とイスラエルの戦闘が激化し、緊迫の度合いが増しています。
一時的にエネルギーの供給懸念が和らぎ、原油相場は下降していたものの、供給への懸念が再燃しています。
US500が参照しているS&P500の主要セクターのうち、前日に3.5%上昇していたエネルギーは、結局は小幅安で引けています。
個別銘柄で見ると、上昇していたシェブロン / Chevron Corporationなどが売られることになりました。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年10月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月11日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
前日の日足は、一時的に平均足よりも完全に上に抜け、押し戻されて長い上ヒゲを伸ばし、陽線で引けました。
これで5陽連となり、反発に勢いがあることを示しています。
平均足は陰線をキープしているもののローソク足と交わっており、トレンドの方向感は見えにくい状況といえます。
<1時間足チャート分析>
中期のレジスタンスラインを上抜けしてからの押し目で中期サポートラインを形成し、再度上昇を開始しました。
この上昇は、長期のレジスタンスラインで綺麗に跳ね返されて反落に転じています。
平均足はずっと陽線が連続しており、目先の流れは買い優勢と考えられます。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2023年10月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月11日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
日足は3陽連となり、平均足に対してローソク足は完全に上に抜け出しました。
少し前に現れたダブルトップのネックライン付近で反落し、上ヒゲを伸ばして引けています。
平均足は終値ベースでは陰線ですが、上下にヒゲが伸び、実体も短くなっておりトレンド転換の可能性が高まっていることを示唆しています。
<1時間足チャート分析>
中期のレジスタンスラインをブレイクしてから、しばらくもみ合っていたものの、再度の上昇が発生して高値を更新しました。
そこからは反落し、平均足付近まで押し戻されて前日の取引を終えています。
この短期的な上下動の頂点に、中期のレジスタンスラインが形成されています。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2023年10月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月11日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
長い上ヒゲが伸びているものの、3本連続での陽線となり終値ベースで完全に平均足より上に飛び出しました。
平均足も実体が短く、上ヒゲが長くなってきており、下降トレンドの勢いの減退を示しています。
このまま平均足より上の値動きが続けば、上昇トレンドへの転換がより現実になります。
<1時間足チャート分析>
長期のレジスタンスラインを突破後にしばらくレンジになるものの、このラインがサポート転換することでもう一度力強く上昇しました。
高値圏で切り返し、中期のレジスタンスラインを形成しながら平均足付近まで戻っています。
平均足がサポートになり、再度上を目指すかに注目です。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
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本日(2023年10月11日)の主な米国経済指標
10月11日(水)21:30(米国)9月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比、前月比)
10月11日(水)21:30(米国)9月卸売物価指数(PPI)(前年同月比、前月比)
10月11日(水)27:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
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OANDA Lab編集部
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