昨日(2023年10月11日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):33873.5(+123.9)<+0.37%>
US100(米国100株価指数):15290.4(+131.0)<+0.86%>
US500(米国500株価指数):4390.3(+28.1)<+0.64%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
10月11日の米国株主要3指数は揃って続伸、しっかりとした陽線が立ちました。
FRBが発表した、9月FOMCの議事要旨によれば、参加者の大半は経済の先行きが不透明であると判断していることが分かりました。
追加引き締めをすべきかどうかの判断は、慎重に行われるべきという見方が広がっています。
そのためにも、今日(12日)発表される9月の消費者物価指数(CPI)への注目度は非常に高く、FRBのスタンスに影響を与える可能性が大いにあります。
なお、10月11日に発表された卸売物価指数(PPI)は、市場予想を上回ったものの、引き続き緩やかな伸びに止まっています。
また、FRBの複数の関係者は、長期金利の上昇で資金調達コストも上がったため、利上げを追加で行う必要がなくなってきたという見解を示しています。
US500が参照しているS&P500の主要な11セクターでは、エネルギーが1.4%下降しています。
個別で見ると、シェール大手のパイオニア・ナチュラル・リソーシーズ / Pioneer Natural Resources Companyを、595億ドルで買収すると発表したエクソン・モービル / Exxon Mobil Corporationが3.6%下降し、驚きが広がっています。
なお、企業間の競争推進に力を入れるバイデン政権から厳しい調査を受ける可能性があります。
また、シェブロン / Chevron Corporationは3.3%下降しています。
金利に敏感なセクターは好調で、不動産は2%上昇しました。
中東情勢の緊迫化により米長期債券利回りが低下し、公益事業も1.6%の上昇となっています。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年10月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月12日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
6陽連し、ローソク足の終値は完全に平均足より上に飛び出しました。
平均足は陰線をキープしているものの、実体が短く、上ヒゲが長くなっており、大局の流れは不明確になりつつあります。
ここからの続落を考えるなら、現在差し掛かっているフィボナッチの38.2%、あるいはその先の50.0%が戻りの目安になりそうです。
<1時間足チャート分析>
長期のレジスタンスラインで価格上昇を阻まれてから、ローソク足と平均足が何回も交差するような動きを見せています。
目先は、長期のレジスタンスライン付近が高値、中期のサポートラインの少し上が安値のレンジ相場になっているため、どちらをブレイクしていくかに注目です。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2023年10月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月12日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
4本連続で陽線となり、終値は以前のダブルトップのネックラインを少し超えました。
この一連の上昇に伴って、平均足が終値ベースで陽線に転換しており、上昇トレンドの初動を思わせます。
ただし直近の最高値から見て、高値は連続で切り下げているため、今の水準で反落する可能性も考えられます。
<1時間足チャート分析>
中期のレジスタンスラインで2回上昇が阻まれていたところ、3回目のトライで上に抜けることに成功しました。
平均足はほとんどの時間帯で陽線をキープしているため、1時間足ベースでは上昇トレンドが続いていると考えられます。
突破した中期レジスタンスラインがサポート転換するケースも想定されます。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2023年10月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月12日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
4陽連し、ローソク足>平均足の位置関係に移行しました。
平均足はまだ陰線を維持しているものの、段階的に実体が短くなり、ヒゲが上に伸びており、この値動きが続くならほどなく陽転すると思われます。
現在は、下降トレンドから上昇トレンドへの転換期である可能性があります。
<1時間足チャート分析>
直近の高値をつけた位置に中期のレジスタンスラインが引かれ、しばらくはもみ合いの展開が続いていましたが、取引時間終盤の上昇でこのレジスタンスラインに接触したところで1日の取引を終えました。
平均足はほとんど陽線の連続なので、目先は買いの圧力が強いと考えられます。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2023年10月12日)の主な米国経済指標
10月12日(木)21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
10月12日(木)21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
10月12日(木)21:30(米国)9月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比、前月比)
10月12日(木)21:30(米国)9月消費者物価指数(CPI)(前年同月比、前月比)
10月12日(木)27:00(米国)9月月次財政収支
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OANDA Lab編集部
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