WTI原油見通し(市況ニュース):中東情勢の悪化により、WTI原油価格は上昇。再び85ドルを上抜く (2023年10月30日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年10月27日)のWTI原油動向振り返り

  • 終値:86.288(+1.632)<+1.93%>

※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

USOILは前日比で2%近く反発。
イスラエルがガザ地区への地上侵攻を開始したと伝えられており、米軍もシリアでイラン関連施設を爆撃した模様です。
米軍による攻撃は、イラク駐留米軍への攻撃に対する報復だと伝えられています。

中東情勢の悪化が懸念されており、周辺産油国の原油生産や輸出に影響が及ぶ可能性があります。
これを受けて、USOIL価格は上昇に転じました。

なお、米商品先物取引委員会(CFTC)により原油の投機的ネットポジションが公開され、およそ30万の買い越しでした。
9月末以降、買い越し幅は徐々に減少しつつあります。

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年10月30日)のチャートテクニカル分析

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年10月30日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月30日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日は陽線をつけ、再び85ドルまで戻しました。
現在は一定の高値と安値の間で推移しており、方向感のないレンジ状態です。
陽連している平均足は実体が短く、上下にヒゲを伸ばしており、方向性がないことを示しています。
目先は、上と下のどちらに放れるかで、上昇して平均足を上抜くか、それとも下落していくかに注目です。

<1時間足チャート分析>

ローソク足は陽線を連続させたものの、直近高値水準に引かれた中期レジスタンスラインで反落。
最終的に十字線で引け、買い方と売り方が拮抗している状況です。
一方で、平均足は陽連しており、大局は買い優勢を示しています。
ここから上昇して頭を押さえられた中期レジスタンスラインを上抜けるか、下落して平均足を下抜くかです。

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

2023年10月20日時点の米国の原油リグ稼働数は、前週から1基増加した502基です。
2週連続で増加し、497基まで減少していたリグ数は再び500基まで増加しました。
中東情勢の悪化からWTI原油価格は上昇傾向にあり、10月30日8時現在は85ドル台で推移しています。

石油・天然ガス採掘装置(リグ)の稼働数の推移はこちら

原油在庫の推移(週間)

原油在庫の推移(週間)

米EIA(エネルギー情報局)の発表によると、2023年10月20日時点の原油在庫は前週比で137.2万バレルほど増加し、およそ4億2112万バレルです。
原油在庫は2023年7月から減少を続け、2023年10月20日時点で過去5年間における最小値を下回りました。

石油・天然ガス貯蔵量の推移はこちら

またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート

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