先週金曜日(2023年11月3日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):34092.0(+254.0)<+0.75%>
US100(米国100株価指数):15114.2(+216.2)<+1.45%>
US500(米国500株価指数):4362.7(+45.2)<+1.05%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
11月3日の米国株主要3指数は、全てが大きく上昇しました。
特にUS100が好調で、1.5%に迫る上昇率を記録しています。
この日には10月の雇用統計が発表され、非農業部門就業者数は前月比で15 万人増加したものの、伸び率は前月実績から大きく縮小、市場の予想も下回りました。
この結果を受けて、労働市場の過熱に対する警戒感が後退し、FRBの追加利上げ見送りが強く意識され、株式に投資家の資金が集まる結果になりました。
同じくこの日に発表された、米サプライ管理協会(ISM)のサービス業購買担当者景況指数(PMI)が市場予想を下回ったことも、株価にとっては追い風となりました。
また、雇用統計の結果により、長期金利が低下したことで、ハイテク株中心に買いが拡大しました。
US500の参照先であるS&P500は、主要な11セクターの大半が上昇しています。
特に不動産が強く2.4%上昇。
原油価格の下落により、エネルギーだけが1%を超える下落率となりました。
S&P500を構成する銘柄のうち、約8割にあたる403社が既に決算を発表しており、81%が市場予想を上回っています。
個別で見ると、4回続けて四半期の減収決算を明らかにしたアップル / Apple Inc.は、0.5%下降しました。
年末商戦を含む第1四半期(10~12月)の売上高見通しが予想を下回り、iPadやウェアラブル端末の需要低迷が響いています。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年11月6日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月6日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
先週金曜日の日足は実体が長い陽線が立ち、5陽連を達成しました。
200日移動平均線を下から上にブレイクし、直近の高値付近まで上昇しています。
平均足は陰線をキープしていますが、ローソク足がその上にあるため、目先のトレンドは不明瞭と考えられます。
<1時間足チャート分析>
陽線が連続する平均足の上をローソク足が推移する、上昇トレンドの状態が続いています。
先週金曜日は、長期レジスタンスラインで跳ね返されるところまで上昇して引けました。
このまま続伸する場合、平均足付近が抵抗になるケースも考えられ、長期のレジスタンスラインをどう試すかに注目が集まります。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2023年11月6日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月6日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
ローソク足は6営業日連続で陽線となり、平均足より上に飛び出しました。
ヒゲが短く、実体が長く、目先の上昇圧力の強さがうかがえます。
ただし平均足は陰線を維持しているため、大局の流れは不透明といえます。
俯瞰的にチャートを見ると、高値も安値も切り下げているため、少し先にある直近高値をブレイクできるかがポイントになりそうです。
<1時間足チャート分析>
陽線一色の平均足の上で推移する上昇トレンドが続いていた中で、長期のレジスタンスラインをブレイクしました。
一度は反落するも、レジスタンスラインがサポート転換し再度上昇しています。
またその際に、中期のレジスタンスラインもブレイクしています。
ローソク足と平均足の乖離があるため、一時的に反落するケースも考えられます。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2023年11月6日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月6日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
5本連続で陽線が立ち、200日移動平均線、平均足を次々と上抜けしました。
200日移動平均線が右肩上がりである中、ローソク足は直近高値のすぐ手前まで達しており、この水準もブレイクしていけるかに注目が集まります。
ただし平均足は陰線を保っているため、大局の流れは不明瞭といえます。
<1時間足チャート分析>
高値と安値を切り上げながら、平均足に沿って上昇する流れが続いています。
直近の値動きを見ると、中期のレジスタンスラインを形成してから一時的にもみ合うも、そこから勢いよく上方向にブレイクしています。
また、このもみ合いの安値に中期のサポートラインが形成されています。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2023年11月6日)の主な米国経済指標
特になし
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年11月6日8時30分のもの)
S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)は横ばい、売り(Short)が微増で、差し引きすると合計(Net)の買い越しが少しだけ減りましたが、2週連続で買い越しをキープしています。
Open Interest(総取組高)は、わずかに増加しました。
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら
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OANDA Lab編集部
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