NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :低調な国債入札とパウエルFRB議長の発言で金利上昇からの株安(2023年11月10日)

マーケットレポート

昨日(2023年11月9日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):33913.0(-188.1)<-0.55%>
    US100(米国100株価指数):15194.4(-99.8)<-0.65%>
    US500(米国500株価指数):4351.4(-27.7)<-0.63%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

11月9日の米国株主要3指数は、揃って直近の高値圏から反落しました。
30年物の米国債入札が低調だったことで、長期金利が上昇しました。

また、パウエルFRB議長が、適切な追加利上げであればためらわないと述べたことも、長期金利上昇をうながしました。

これらが作用して全体的に株安となり、US500が参照するS&P500の主要11セクターは全て下落しました。
特にヘルスケアと一般消費財が大きく下げています。

ただし、市場は次回FOMCでの金利据え置きを予想しているものの、フェドウォッチの利下げ開始時期は後ずれしています。

個別で見ると、ウォルト・ディズニー / The Walt Disney Companyは、四半期利益が予想を超え、ハリウッドの俳優組合のストライキが収束の気配を見せたことにより、6.9%上昇と大幅に買われました。

アーム・ホールディングス / Arm Holdings plcは、第3四半期の売上高見通しが市場予想を下回ることで、5.2%下降しています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年11月10日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年11月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月10日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

直近高値圏から反落し、2陰連となりました。
平均足は3陽連で、その上にローソク足が並んでいるため、大局は上昇トレンドと考えられます。
また、200日移動平均線より上で価格推移しています。
直近高値を大きく更新して続伸するかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを挟み、中期のサポートライン、レジスタンスラインを形成するもみ合いが続いていました。
中期のサポートラインを下抜けする下落が発生し、平均足も陰転しています。
このサポートラインがレジスタンス転換して、続落する可能性があります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年11月10日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年11月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月10日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

直近の高値を少しだけ更新するも、反落して2陰連となりました。
平均足は3陽連となり、その上での価格推移であるため、全体的な流れは買い優勢と考えられます。
また、右肩上がりの200日移動平均線より上で値動きしています。
ローソク足と平均足に大きな乖離があるため、一時的に戻り目になるケースも想定されます。

<1時間足チャート分析>

中期のサポートラインとレジスタンスラインに挟まれ、平均足の色が何度も転換するレンジ相場でしたが、下方向に放れてサポートラインをブレイクしました。
平均足も陰転しており、目先は下降トレンドのスタート段階である可能性があります。
中期サポートラインがレジスタンス転換して続落するかに注目です。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年11月10日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年11月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月10日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

直近の高値付近から反落し、2陰連となりました。
平均足は2陽連で、それよりも高い価格帯にローソク足が並んでおり、大局は上昇トレンドと考えられます。
また、200日移動平均線が右肩上がりで、それより上での価格推移が続いています。
直近高値をブレイクしていけるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

中期のサポートライン、レジスタンスラインを形成しながら、長期のレジスタンスラインに向けてジリジリ上昇していく展開でした。
長期のレジスタンスラインが抵抗になって反落し、中期のサポートラインをブレイクしています。
またこの下落で、平均足も陰転しました。
このまま下落の勢いを増していくかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年11月10日)の主な米国経済指標

11月10日(金)24:00(米国)11月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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