WTI原油見通し(市況ニュース):OPECプラス会合で追加減産が発表されるも、WTI原油価格は売り優勢に(2023年12月1日)

マーケットレポート

昨日(2023年11月30日)のWTI原油動向振り返り

  • 終値:75.811(-2.105)<-2.70%>

※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

USOILは3営業日ぶりに下落。

OPECプラス会合が開催され、100万バレルの追加減産が発表されました。
現在の減産と合わせて200万バレルの減産です。
この報道に対して、市場はUSOILの買いでなく売りで反応しています。

この要因として、国別の減産内訳が公表されず、減産を確実に実行するための仕組みも提示されず、結果として各国の自主的な取り組みにとどまっている点が指摘されています。

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年12月1日)のチャートテクニカル分析

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年12月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年12月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足は大陰線を形成し、平均足を下抜きました。
一時は79ドル台まで上昇したものの売り圧力が強まり、反落した形です。
平均足は陰連していますが実体が短く、上下にヒゲを伸ばしており、売りの勢いは落ちてきているようです。
目先は、このまま直近安値を目指すか、それとも反発するかに注目です。

<1時間足チャート分析>

平均足の上で高値と安値を切り上げていたローソク足は反落。
大陰線をつけて平均足を一気に下抜き、75ドル台まで下落しました。
陽連していた平均足は陰連へと転換しており、大局は売り優勢です。
目先は、下に位置する長期サポートラインまで下落を続けるかどうかに注目です。

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

2023年11月22日時点の米国の原油リグ稼働数は500基で、前週から増減なしでした。
一時は400基台まで下落していたリグ稼働数は、再び500基台まで戻しています。
WTI原油価格は反落しており、12月1日8時現在は75ドル台で推移しています。

石油・天然ガス採掘装置(リグ)の稼働数の推移はこちら

原油在庫の推移(週間)

原油在庫の推移(週間)

米EIA(エネルギー情報局)の発表によると、2023年11月24日時点の原油在庫は前週比で161万バレルほど増加し、およそ4億4966万バレルです。
2023年8月から減少を続けていた原油在庫ですが、現在は増加傾向に転換しています。

石油・天然ガス貯蔵量の推移はこちら

またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート

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