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NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :雇用統計は好結果!今週はCPIとFOMCに注目(2023年12月11日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年12月8日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):36230.5(+139.5)<+0.39%>
    US100(米国100株価指数):16078.2(+76.8)<+0.48%>
    US500(米国500株価指数):4603.8(+22.1)<+0.48%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

12月8日の米国株主要3指数は、揃って高値圏から続伸しました。

金曜日に発表された雇用統計では、非農業部門就業者数の伸びが前月から拡大し、市場予想も上回りました。
また失業率も改善しました。
堅調な雇用情勢であるという見方が広がり、FRBによる早期利下げ観測が後退、US30が参照するダウ平均は弱含みで寄り付きました。

その一方で、深刻な景気悪化は避けられるという楽観的な考えが徐々に広がり、午前はプラス推移、午後になって上昇の勢いが増しています。

ただし、今週には消費者物価指数(CPI)やFOMCがあるため、その結果を見たいという思惑もあり、上値更新は限られました。
ミシガン大学が発表する消費者景況感指数は、前月から上昇、市場予想も上回っています。

個別で見ていくと、エヌビディア / NVIDIA Corporation、メタ・プラットフォームズ / Meta Platforms, Inc.が、どちらも2%近く上昇しています。
逆にグーグルの親会社であるアルファベットA / Alphabet Inc. Aは、1.4%下降して木曜日に上昇した分を吐き出しました。

ハネウェル・インターナショナル / Honeywell International Inc.は、1.6%の下降。
これは空調大手のキャリア・グローバル / Carrier Global Corporationのセキュリティ事業を、買収すると発表したことが理由です。
キャリア・グローバルはこれにより、4%近い上昇となっています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年12月11日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年12月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年12月11日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、上昇しての陽線となりましたが、直近高値は超えられませんでした。
平均足は、ほぼ同じ角度で上昇する陽連中で、実体が長く、上にのみヒゲが伸びる形状です。
また200日移動平均線も右肩上がりで、ローソク足より下に位置しているため、大局は上昇トレンドと考えられます。
先週の高値をブレイクできるかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

長期と中期のレジスタンスラインが重複する水準に、頭を押さえられるような形で推移しています。
目先は、ローソク足が平均足を上回り、中期のレジスタンスラインも上抜けしています。
現在価格のすぐ上にある長期レジスタンスラインを試していくかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年12月11日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年12月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年12月11日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

直近は平均足と絡み合うような位置で値動きをしており、先週金曜日は上昇して終値が平均足の上ヒゲを追い抜きました。
平均足は陽連しているものの、実体が短く、下にも長いヒゲが伸びており、全体の流れはやや不鮮明といえます。
ただし200日移動平均線は右肩上がりなので、大きな視点では上昇圧の方が強いと考えられます。

<1時間足チャート分析>

短いサイクルで上下動を繰り返しており、現在はトレンドレス相場であると考えられます。
目先では、ローソク足が一時的に平均足を下に抜けるものの、反発して再度平均足より上に出て、中期レジスタンスラインもブレイクしています。
この流れのまま、その上にある長期レジスタンスラインを試すかに注目です。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年12月11日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年12月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年12月11日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、直近高値を更新する陽線が立ちました。
ローソク足が陽連中の平均足より上にあり、200日移動平均線も右肩上がりであることから、全体的には買い圧力の方が強いと考えられます。
直近のように、平均足にサポートされながら続伸するかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

一定範囲内を往復するレンジ相場が続いていましたが、目先の上昇で長期のレジスタンスラインをまず一度上に抜けました。
そこから反落してレジスタンスラインを下回るものの、もう一度上に伸びてそれより上で先週の取引を終えています。
この水準がサポート転換しての続伸があるかがポイントになりそうです。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年12月11日)の主な米国経済指標

特になし

本日発表予定の経済指標はこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年12月11日8時30分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)、売り(Short)ともに減少しましたが、売りの方が減ったため、差し引きすると合計(Net)の売りは3週連続の減少となりました。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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OANDA Lab編集部

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