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NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :早期利下げ開始観測が後退する中、雇用統計を迎える(2024年1月5日)

マーケットレポート

昨日(2024年1月4日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):37514.0(+24.9)<+0.07%>
    US100(米国100株価指数):16304.4(-90.6)<-0.55%>
    US500(米国500株価指数):4697.7(-16.4)<-0.35%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

1月4日の米国株主要3指数は、下落傾向でした。
US30はほぼ現状維持だったものの、US100とUS500は続落しました。

US30の参照先であるダウ平均は、取引時間の序盤ではヘルスケア株に買いが入り上昇するものの、10年債利回りが4%を超えるとハイテク株が売り込まれ、ほぼ原点まで価格が戻って引けました。

今年前半の利下げ開始を織り込んで、昨年末は株高が進行しました。
しかし、1月3日に公表されたFOMCの議事要旨には利下げ開始時期の材料はほぼありませんでした。

今日は雇用統計が発表されます。
堅調な雇用データによって、利下げ開始時期が後ろ倒しになる見方が強まりつつあります。

US500の参照先であるS&P500の主要セクターでは、金融などが上昇しました。
モルガン・スタンレー / Morgan Stanleyが、投資判断を「オーバーウェート」に引き上げた保険大手のオールステート / The Allstate Corporationが史上最高値を更新し、金融セクターを押し上げました。

他に個別で見ると、アップル / Apple Inc.が1.4%の下落で、8週間ぶりの安値をつけています。
パイパー・サンドラーが投資判断を「ニュートラル」に引き下げたことがマイナス視されました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年1月5日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年1月5日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月5日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、長く上ヒゲを伸ばす実体が短い形で引けました。
ローソク足は平均足の表示領域内に埋没しています。
平均足は陽連中で、実体が長く下ヒゲがない強い形で、200日移動平均線の傾きやローソク足との位置関係を見ても、全体としては上昇の圧力が強いといえます。

<1時間足チャート分析>

平均足に沿って下落していましたが、中期のサポートラインをつけて反発し、ローソク足が平均足を上に抜けました。
この上昇に伴って、平均足も陽転しましたが、再度反落してローソク足が平均足を下に抜けています。
短期的には方向感を失っている可能性が高く、上下どちらを目指すかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年1月5日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年1月5日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月5日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足も陰線が立ち、5陰連となりました。
ローソク足は完全に平均足を下回り、平均足は陽線とはいえ実体が短く、下ヒゲが伸びており、目先の流れは不透明になっています。
ただし200日移動平均線は右肩上がりで、ローソク足がそれより上を推移していることから、大きな視点ではまだ買い優勢とも考えられます。

<1時間足チャート分析>

長期のサポートラインを下に抜けても、下落の勢いは止まりませんでした。
陰連中の平均足がレジスタンスになり、中期のサポートラインを2回下抜けしています。
下落中につけた中期のサポートライン、あるいはレジスタンスラインが戻り目になって続落するかに注目です。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年1月5日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年1月5日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月5日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

4陰連となる陰線が立ち、ローソク足は平均足を完全に下抜けしました。
平均足の実体が段階的に短くなっており、下ヒゲもつき始めていることから、目先の買い圧力は弱まっていると考えられます。
ローソク足と平均足の位置関係が、再度入れ替わるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

おおむね陰連中の平均足に頭を押さえられながらの下降が続いています。
前日の下落で、中期、次いで長期のサポートラインを下に抜け、そのまま上回ることなく引けています。
現在の流れが続くのなら、長期のサポートラインがサポレジ転換するケースも想定されます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
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本日(2024年1月5日)の主な米国経済指標

1月5日(金)22:30(米国)12月失業率
1月5日(金)22:30(米国)12月平均時給(前年同月比、前月比)
1月5日(金)22:30(米国)12月非農業部門雇用者数変化(前月比)
1月5日(金)24:00(米国)11月製造業新規受注(前月比)
1月5日(金)24:00(米国)12月ISM非製造業景況指数(総合)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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