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NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :CPI上振れで早期利下げ観測が大きく後退、激しく売られる展開に(2024年2月14日)

マーケットレポート

昨日(2024年2月13日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38258.0(-517.4)<-1.33%>
    US100(米国100株価指数):17635.4(-216.2)<-1.21%>
    US500(米国500株価指数):4958.9(-58.4)<-1.16%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

2月13日の米国株主要3指数は、消費者物価指数(CPI)の結果を受け、早期利下げ観測が後退して全てが大きく下落しました。

市場はインフレの大幅な鈍化を見込んでいましたが、CPIは前年同月比で3.1%上昇と、大きく上振れしました。
この結果により景気への悪影響が懸念され、多くの銘柄が売られています。
また、最近の上昇による利益確定の動きも広がりました。

フェドウォッチによれば、5月に利下げが行われる確率は、前日の約58%からCPI発表で約35%まで急低下しています。
なお、6月の利下げ確率は74.3%となっています。

さらに10年債利回りは、CPIの発表で4.1%台から4.3%台に急上昇しました。
これにより、金利動向に敏感なマイクロソフト / Microsoft Corporation、アルファベットA / Alphabet Inc. A、メタ・プラットフォームズ / Meta Platforms, Inc.などの大型株は、その多くが売り込まれました。

マイクロン・テクノロジー / Micron Technology, Inc.、クアルコム / Qualcomm Incorporated、ブロードコム / Broadcom Inc.などの半導体関連銘柄も売りが先行しています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年2月14日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年2月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、高値圏から一気に下落する長い陰線となり、ローソク足の終値は平均足の実体を下に抜けました。
平均足は陽連中ですが、実体が短くなり始めており、下ヒゲも伸びています。
200日移動平均線は右肩上がりとはいえ、直近の流れは不鮮明であると考えられます。
再びローソク足が平均足より上に出られるかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスライン、その上の中期レジスタンスラインに頭を押さえられる展開が続いていました。
前日には一気に下降に流れが傾き、中期のサポートラインを突き抜けて、長期のサポートラインまで価格が到達しました。
この下落にともなって、平均足も陰転しています。
長期サポートラインを下抜けするかどうかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年2月14日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年2月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

長い陰線が立ち、前日日足の終値は平均足の上ヒゲと重複する価格帯まで下降しました。
平均足は陽連中ですが、実体がやや短くなってきており、下ヒゲも目立ち始めていることから、上昇の勢いに陰りが見えていると読み取ることもできます。
ローソク足が平均足をサポートとして、続伸していけるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

高値圏に中期のレジスタンスラインを形成しつつ、下落が始まりました。
ローソク足が平均足を割り込むことで平均足は陰転しています。
中期のサポートラインに続いて、長期のレジスタンスラインも下抜けしたあと、反発して平均足付近まで価格が戻ったところで取引を終えています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年2月14日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年2月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

高値圏で三川宵の明星に近い形を作り、大きく下落しました。
ローソク足の先端は平均足の上ヒゲと重なる位置まで下げています。
ただし平均足は陽連中で、ローソク足がそれより高い位置にあるため、全体の流れはまだ上昇トレンドと考えられます。
節目の5000ポイント台を回復できるかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

最高値に中期レジスタンスラインを形成しつつ、ローソク足が平均足を下に抜けることで、平均足は陰転しています。
平均足に頭を押さえられるような下降トレンドとなり、中期のサポートライン、長期のレジスタンスラインを次々と下に抜けています。
もう一度平均足がレジスタンスになって続落するかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
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本日(2024年2月14日)の主な米国経済指標

特になし

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OANDA Lab編集部

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