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本日の東京為替見通し(為替/FXニュース):ドル円、米10年債利回り上昇や日経平均株価上昇期待で底堅い展開(2024年2月22日)

マーケットレポート

February 22, 2024

【前日の為替概況】ドル円150.39円まで強含み、米10年債利回りが4.32%台へ上昇

21日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。
終値は150.30円と前営業日NY終値(150.01円)と比べて29銭程度のドル高水準だった。
米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇に転じると円売り・ドル買いが先行。
低調な米20年入札を受けて米10年債利回りが4.32%台まで上昇するとドル買いがさらに強まり、一時150.39円と日通し高値を更新した。
ただ、前日の高値150.44円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

なお、米連邦準備理事会(FRB)がこの日公表した1月30-31日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)では「大半の当局者は急速な利下げのリスクを指摘した」ことが明らかになったほか、「一部の当局者は2%の目標に向けた進展が停滞しかねないとの懸念を示した」と伝わった。
また、ボウマンFRB理事はイベントで「利下げ時期が今ではないことは確かだ」と話した。

ユーロドルは小幅ながら6日続伸。
終値は1.0819ドルと前営業日NY終値(1.0808ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準となった。
日本時間夕刻に一時1.0790ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0762ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。
欧州債利回りの上昇なども相場の押し上げ要因となり、1.0824ドルまで上昇したが、前日の高値1.0839ドルを上抜けることは出来なかった。

なお、ウンシュ・ベルギー中銀総裁は「利下げを期待するのは時期尚早」「賃金は高い。
労働市場は逼迫している」などと述べ、市場の早期利下げ観測をけん制した。

ユーロ円は4日続伸。
終値は162.62円と前営業日NY終値(162.12円)と比べて50銭程度のユーロ高水準。
21時30分前に一時161.95円と日通し安値を付けたものの、前日の安値161.73円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。
日銀の低金利政策が続くとの見方が引き続き相場の支援材料となり、取引終了間際に162.64円と昨年11月28日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。

好決算を発表した米半導体大手エヌビディアが時間外取引で急騰すると、ナスダック先物や日経平均先物が上昇。
リスク・オンの円売りも出た。

【本日の東京為替見通し】ドル円、米10年債利回り上昇や日経平均株価上昇期待で底堅い展開

本日の東京外国為替市場のドル円は、米10年債利回りの上昇や日経平均株価の史上最高値の更新期待から底堅い展開が予想されるものの、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入への警戒感から上値は限定的だと予想される。

先週16日の日経平均株価は38865.06円まで上昇し、1989年12月31日のザラバの高値38957.44円に92.38円、終値38915.87円に50.81円まで迫っていたが、今週は3手連続陰線で反落したものの38000円台を堅持している。

3連休を控えた本日のドル円は、米半導体大手エヌビディアの好決算を受けて日経平均株価が史上最高値を更新するのではないかとの期待感から底堅い展開が予想される。
しかしながら、ドル円の上値は、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入への警戒感から限定的だと思われる。

先週14日の神田財務官の発言「必要があれば適切に対応する」は介入を警告したものだったが、介入が実施される可能性がある151円台に向けては「あらゆる措置」「断固たる措置」という発言に警戒していくことになる。

1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、金利をいつまで現行水準に維持すべきかに不透明感が存在する中、政策担当者の大半が尚早な利下げに対する懸念を示していたことが示された。
政策金利はピークに到達した可能性が高いとの認識が示されたものの、利下げ開始のタイミングについては不透明なままだった。
議事要旨では、インフレ率が2%まで持続的に低下しているかを見極める上で、今後入手するデータを注意深く評価することの重要性を強調したが、FOMCの後に発表された米1月の雇用統計、消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)などのデータは尚早な利下げに対する懸念を裏付けている。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、6月のFOMCで利下げ(▲0.25%=5.00-25%)が開始され、7月(▲0.25%=4.75-00%)、11月(▲0.25%=4.50-75%)、12月(▲0.25%=4.25-50%)との見通しが維持されている。

昨年12月のFOMCでのドット・プロット(金利予測分布図)では、2024年中の3回の利下げ(x0.25%=▲0.75%)で、2024年末のFF金利誘導目標を4.50-75%と想定している。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
○07:30 ◎ コリンズ米ボストン連銀総裁、講演
○未定 ◎ 韓国中銀、政策金利発表(予想:3.50%で据え置き)
○11:00 ◎ ブロック豪準備銀行(RBA)総裁、議会証言
○15:30 ◎ グリーン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○16:45 ◇ 2月仏企業景況感指数(予想:99)
○17:15 ◎ 2月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:43.5)
○17:15 ◎ 2月仏サービス部門PMI速報値(予想:45.6)
○17:30 ◎ 2月独製造業PMI速報値(予想:46.1)
○17:30 ◎ 2月独サービス部門PMI速報値(予想:48.0)
○17:30 ◎ 1月香港消費者物価指数(CPI、予想:前年同月比2.2%)
○18:00 ◎ 2月ユーロ圏製造業PMI速報値(予想:47.0)
○18:00 ◎ 2月ユーロ圏サービス部門PMI速報値(予想:48.8)
○18:30 ◎ 2月英製造業PMI速報値(予想:47.5)
○18:30 ◎ 2月英サービス部門PMI速報値(予想:54.1)
○19:00 ☆ 1月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比2.8%)
○19:00 ☆ 1月ユーロ圏HICPコア改定値(予想:前年比3.3%)
○20:00 ◎ トルコ中銀、政策金利発表(予想:45.00%で据え置き)
○21:00 ◎ 10-12月期メキシコ国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比0.1%/前年同期比2.4%)
○21:30 ☆ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(1月25日分)
○22:30 ◎ 12月カナダ小売売上高(予想:前月比0.8%/自動車を除く前月比0.7%)
○22:30 ◎ 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:21.8万件/188.5万人)
○23:45 ◎ 2月米製造業PMI速報値(予想:50.5)
○23:45 ◎ 2月米サービス部門PMI速報値(予想:52.0)
○23:45 ◎ 2月米総合PMI速報値(予想:51.8)
○24:00 ◎ 1月米中古住宅販売件数(予想:前月比5.0%/年率換算397万件)
○24:00 ◎ ジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長、質疑応答
○23日01:00 ◇ EIA週間在庫統計
○23日04:00 ◎ ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演

※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

>本日発表予定のその他の経済指標についてはこちら

【前日までの要人発言】

21日23:13 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「1月のデータは状況をより困難にしたが、季節性の問題を考慮すると、単月の情報をあまり重視すべきではない」
「米国のソフトランディング(軟着陸)への道はまだある」

22日01:50 ウンシュ・ベルギー中銀総裁
「利下げを期待するのは時期尚早」
「賃金は高い。労働市場は逼迫している」

22日03:36 ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事
「利下げの時期は確実に今ではない」
「住宅市場はFRBの利下げ決定に影響を与えていない」

22日04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月30-31日分)
「大半の当局者は急速な利下げのリスクを指摘」
「一部の当局者はインフレの進展が停滞する可能性を指摘」
「当局者らは地政学リスクや賃金上昇によるインフレの上振れリスクの可能性を認識」
「スタッフはインフレ予測の上向きリスク、経済成長の下向きリスクを認識」
「当局者らは引き続きインフレリスクに非常に注意を払っている」
「当局者らは利下げ前に2%のインフレに向けた更なる進展を見たいと指摘」
「当局者は政策金利がピークに達した可能性が高いと認識」
「FRBのバランスシートを巡る協議はランオフの最終決定に導く」

※時間は日本時間

>本日の要人発言をリアルタイムで確認するならこちら

〔日足一目均衡表分析〕

<ドル円=2/20安値を支持に押し目買いスタンス>

ドル円=安値を支持に押し目買いスタンス

パラメータ2.22

陽線引け。
転換線は基準線を上回り、遅行スパンは実線を上回り、雲の上で引けていることで、三役好転の強い買いシグナルが点灯中。
抱き線で切り返して転換線を上回って引けており、続伸の可能性が示唆されている。

本日は転換線149.91円を念頭に置き、20日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス2 151.91(2023/11/13高値)
レジスタンス1 150.89(2/13高値)
前日終値 150.30
サポート1 149.69(2/20安値)
サポート2 148.40(日足一目均衡表・基準線)

>ドル円のリアルタイムチャートはこちら

<ユーロドル=横ばいの転換線を支持に押し目買いスタンス>

ユーロドル=横ばいの転換線を支持に押し目買いスタンス

パラメータ2.22

小陽線引け。
転換線は基準線を下回り、遅行スパンは実線を下回り、雲の下で引けていることで、三役逆転の強い売りシグナルが点灯している。
しかし、6手連続陽線で転換線を上回って引けており、続伸の可能性が示唆されている。

本日は横ばいの転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.0898(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 1.0819
サポート1 1.0767(日足一目均衡表・転換線)

>ユーロドルのリアルタイムチャートはこちら

<ポンド円=転換線を支持に押し目買いスタンス>

ポンド円=転換線を支持に押し目買いスタンス

パラメータ2.22

陽線引け。
転換線は基準線を上回り、遅行スパンは実線を上回り、雲の上で推移していることで、三役好転の強い買いシグナルが点灯している。
2手連続陽線で転換線を上回って引けており、続伸の可能性が示唆されている。

本日は転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 190.47(ピポット・レジスタンス2)
前日終値 189.94
サポート1 188.97(日足一目均衡表・転換線)

>ポンド円のリアルタイムチャートはこちら

<NZドル円=上昇中の転換線を支持に押し目買いスタンス>

NZドル円=上昇中の転換線を支持に押し目買いスタンス

パラメータ2.22

小陽線引け。
転換線は基準線を上回り、遅行スパンは実線を上回り、雲の上で引けていることで、三役好転の強い買いシグナルが点灯している。
4手連続陽線で転換線を上回って引けており、続伸の可能性が示唆されている。

本日は上昇中の転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 93.71(ピボット・ターニングポイント)
前日終値 92.88
サポート1 92.03(日足一目均衡表・転換線)

>NZドル円のリアルタイムチャートはこちら

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