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NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :PCE待ちに利食いも重なって高値圏で小動きに(2024年2月28日)

マーケットレポート

昨日(2024年2月27日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38953.0(-91.5)<-0.23%>
    US100(米国100株価指数):17976.0(+63.5)<+0.35%>
    US500(米国500株価指数):5082.2(+14.0)<+0.28%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

2月27日の米国株主要3指数は、主要な経済指標などの材料がない上に、利益確定の動きもあったため、高値圏で小さな値動きとなりました。

また29日に発表される、個人消費支出(PCE)物価指数の結果を見極めたいという思惑も働きました。
PCEが少し前に発表された消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)同様の強い結果になれば、市場の予想より長く金利水準を据え置きせざるを得ない可能性も浮上します。

なお、前日には耐久財受注、コンファレンス・ボードが発表され、それぞれ市場予想を下回ったものの、相場への影響は限定的でした。

FRBのボウマン理事は、利下げを急がない考えを示しています。
フェドウォッチによれば、6月FOMCでの25bpの利下げ確率は59.1%と、1月末時点から低下しています。

個別で見ていくと、アムジェン / Amgen Inc.は、減量薬を開発する同業他社の好結果が売り要因となり2.8%下落。
製薬会社のヴァイキング・セラピューティクス / Viking Therapeutics, Inc.は、肥満治療薬の臨床試験で好結果が出て121.02%急伸しました。

ユナイテッドヘルス・グループ / UnitedHealth Group Incorporatedは、独禁当局による調査開始が報じられて2.3%下落しました。

シェブロン / Chevron Corporationは、すでに発表されている大型買収計画へのリスクが浮上したことで、1.5%下落しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年2月28日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年2月28日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月28日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、高値圏から続落する陰線となりました。
平均足は陽連しており、ローソク足がそれより高い価格を推移していて、なおかつ200日移動平均線も右肩上がりであることから、全体の流れでは買い圧力の方が強いと考えられます。
フィボナッチの主要な割合が、押し目の目安になるケースも想定されます。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスラインをつけた水準を天井に、高値、安値ともに切り下げる下降トレンドとなっています。
直近の下落で中期のサポートラインを割り込むとともに、平均足も陰転しています。
その下落は長く続かず、取引時間の終盤で反発し、平均足付近まで戻って引けています。
このまま平均足がレジスタンスになる展開も想定されます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年2月28日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年2月28日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月28日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

平均足のすぐ上で推移する展開が数営業日続いており、前日は小さく反発する陽線で引けました。
平均足は陽連していますが、実体はやや短く、下ヒゲが伸びています。
とはいえ、200日移動平均線が右肩上がりで、ローソク足がそれより上にあるため、大局は上昇トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

ローソク足と平均足が何度も交差し、そのたびに平均足の色が変わるレンジ相場が続いています。
上下にある、中期のレジスタンスライン、サポートラインに挟まれた価格帯を推移しており、どちらを抜けていくかに注目が集まります。
目先では、中期レジスタンスラインをすぐに試せる位置に価格があります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年2月28日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年2月28日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月28日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は高値圏で小さく反発する陽線が立ちました。
一定のリズムで高値と安値を切り上げており、陽連中の平均足にサポートされる上昇トレンドが続いています。
200日移動平均線も右肩上がりです。
平均足やフィボナッチの主要な比率がサポートになって続伸するケースも考えられます。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを頂点に、高値、安値をどちらも切り下げる下降トレンドに移行しています。
その際の戻りの幅が大きく、ローソク足が平均足を一時的に追い抜くことで、平均足の色も何度か転換しています。
直近は中期サポートラインを割り込むものの反発し、平均足も陽転しています。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2024年2月28日)の主な米国経済指標

28日(水)22:30(米国)10-12月期四半期コアPCE・改定値(前期比年率)
28日(水)22:30(米国)10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率)
28日(水)22:30(米国)10-12月期四半期GDP個人消費・改定値(前期比年率)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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