昨日(2024年4月10日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):38465.0(-481.5)<-1.24%>
US100(米国100株価指数):18028.9(-187.1)<-1.03%>
US500(米国500株価指数):5163.4(-60.8)<-1.16%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
4月10日の米国株主要3指数は、この日に発表された3月の消費者物価指数(CPI)が上振れしたことで大きく下落しました。
CPIは、前年同月比3.5%上昇と2か月連続で上昇しており、市場の予想も上回ったことで、インフレの根強さが示されました。
早期の利下げ観測がさらに後退する結果となり、長期金利が4.5%台に急騰し、ハイテク株など幅広い銘柄が売り込まれました。
また、FRBが発表した3月19日、20日のFOMC議事要旨で、インフレ抑制への試みが停滞し、金利をさらに長期的に据え置かざるをえない可能性を、関係者が懸念していることが分かりました。
中東情勢の緊迫化で原油価格は高止まりしており、インフレが再燃するリスクも残っています。
原油高が続けば、年に3回を織り込んでいた利下げ回数が1~2回に減る可能性も考えられ、さらに株価を押し下げる要因になりかねません。
フェドウォッチによれば、6月の25bpの利下げ確率は16.5%と、CPI発表前の56.0%から大きく下がっています。
US500の参照先であるS&P500の主要な11セクターでは、エネルギーを除いて全てが下落しました。
大半のグロース株は売られたものの、エヌビディア / NVIDIA Corporationは逆行高で2.0%上昇しています。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年4月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月11日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
前日の日足は、直近安値を更新する長い陰線が立ちました。
これにともなって、平均足も陰転しており、ローソク足が平均足を完全に下に抜けていることからも、下降トレンドの初動であるケースも想定されます。
一方、200日移動平均線は右肩上がりなので、長期的には買い圧力が強い可能性も考えられます。
<1時間足チャート分析>
長期のサポートライン、中期のレジスタンスラインに挟まれたレンジ相場が続いていましたが、長い陰線が立つことでレンジ下辺を下に抜けました。
その後も長期サポートラインに頭を押さえられるように、上下動を繰り返しています。
続落する場合、このラインがレジスタンス転換するパターンも考えられます。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2024年4月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月11日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
前日の日足は、下ヒゲを伸ばした陰線が立ちました。
依然としてローソク足の一部は平均足と重複する水準です。
平均足は陽線をキープしているものの、実体は短く、下ヒゲも長く伸びているため、総合的にトレンドの流れは不透明と考えられます。
200日移動平均線は右上がりで、ローソク足より下にありますが、大きく下落する場合はこの付近まで押し目をつけるケースも想定されます。
<1時間足チャート分析>
長期サポートラインとレジスタンスラインの間での変動が続いており、ローソク足と平均足が何度も転換している局面から、強い下落の動きが発生しました。
この下落は長期サポートラインの手前で反発し、陰連している平均足付近まで価格が戻っています。
平均足に頭を押さえられて続落するなら、長期サポートラインをもう一度試す展開も考えられます。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2024年4月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月11日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
前日の日足は長い陰線が立ち、直近の安値を一時的に更新しました。
平均足は終値ベースで陽連しているものの実体は非常に短く、ローソク足がすでに下回っているため、目先の流れは不鮮明といえそうです。
このまま平均足>ローソク足の位置関係が続くと、平均足が陰転しての下降トレンド転換も考えられます。
<1時間足チャート分析>
中期レジスタンスラインを頂点に反落し、ローソク足が平均足を下に抜けたため、平均足も陰転しています。
この下落で長期サポートラインに達するものの、終値で割り込むことはできずにもみ合っています。
平均足がレジスタンスになって続落する場合、もう一度このラインを試す展開も考えられます。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2024年4月11日)の主な米国経済指標
11日(木)21:30(米国)3月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
11日(木)21:30(米国)3月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
11日(木)21:30(米国)3月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
11日(木)21:30(米国)3月卸売物価指数(PPI)(前月比)
11日(木)21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
11日(木)21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
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OANDA Lab編集部
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