スポット
(11日終値)
ドル・円相場:1ドル=153.27円(前営業日比△0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.40円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0726ドル(▲0.0017ドル)
ダウ工業株30種平均:38459.08ドル(▲2.43ドル)
ナスダック総合株価指数:16442.20(△271.84)
10年物米国債利回り:4.58%(△0.04%)
WTI原油先物5月限:1バレル=85.02ドル(▲1.19ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2372.7ドル(△24.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月米卸売物価指数(PPI)
前年比 2.1% 1.6%
食品とエネルギーを除くコア指数
前年比 2.4% 2.1%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 21.1万件 22.2万件・改
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら続伸。3月米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったことが分かると米長期金利の低下とともにドル売りが先行。22時前に一時152.80円付近まで下押しした。市場では「前日の3月米消費者物価指数(CPI)が予想比上振れとなり、インフレへの懸念が高まっていただけに、PPIの結果は米金融当局者に一定の安堵感を与え、不安を和らげる内容となった」との声が聞かれた。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値152.76円が目先サポートとして働くとじりじりと買い戻しが進んだ。米長期金利が上昇に転じたことも相場の支援材料となり、0時30分過ぎには153.32円と1990年6月以来約34年ぶりの高値を更新した。もっとも、政府・日銀による為替介入への警戒感は根強く、NY午後に入ると153円台前半で伸び悩んだ。一時は4.5886%前後と昨年11月14日以来の高水準を記録した米10年債利回りが4.52%台まで上昇幅を縮めたことも相場の重し。
・ユーロドルは続落。米PPIの下振れを受けて一時1.0757ドルと日通し高値を付けたものの、「米国の利下げ開始が先延ばしになるとの観測は根強い」との声が聞かれる中、ドル売りの勢いは長続きしなかった。米長期金利が上昇に転じると全般ドル買いが優勢となり、一時1.0699ドルの日通し安値まで押し戻された。
ただ、売り一巡後は徐々に下値を切り上げる展開に。市場では「明日12日のNYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるまとまった規模のオプションが1.0700ドルに観測されており、オプションに絡んだ買いが入ったようだ」との声が聞かれた。米長期金利が上昇幅を縮小したことも相場を下支えした。
・ユーロ円は3日続落。日本時間夕刻に一時164.70円と日通し高値を付けたものの、前日の高値164.99円が目先レジスタンスとして意識されると失速。21時30分前には一時163.95円と日通し安値を更新した。そのあとはドル相場となったため、ユーロ円自体は方向感に乏しい展開となった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら4日続落。明日12日から始まる米大手銀行の決算内容を見極めたいとの雰囲気が強い中、ディフェンシブ株を中心に売りが出た。指数は一時260ドル超下落する場面があった。ただ、3月米PPIが予想を下回ったことから、インフレへの過度な警戒が後退。アップルなどハイテク株中心に見直し買いが入ると指数は上昇に転じる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に反発し、史上最高値で取引を終えた。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など半導体株に買いが集まった。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。3月米PPIが予想を下回ると買いが先行したものの、米利下げ開始が先延ばしになるとの観測が根強い中、次第に売りが優勢となった。利回りは一時4.5886%前後と昨年11月14日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は反落。米PPIが市場予想を下回ると、米金利の低下とドル売りで小幅に原油先物にも買いが集まる場面があった。しかしながら、昨日の強い米3月CPIや米エネルギー省(EIA)週間石油在庫の予想以上の積み増しなどの売り材料が上値を抑えることになり反落して引けた。
・金先物相場は反発。米PPIが市場予想よりも下振れすると、米金利低下とともに金先物は上昇した。その後は米金利が上昇し、ドル高が進んだにもかかわらず、金先物への買いの勢いは収まらず地合いの強さを保ったまま反発して引けた。
(中村)
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ドル・円相場:1ドル=153.27円(前営業日比△0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.40円(▲0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0726ドル(▲0.0017ドル)
ダウ工業株30種平均:38459.08ドル(▲2.43ドル)
ナスダック総合株価指数:16442.20(△271.84)
10年物米国債利回り:4.58%(△0.04%)
WTI原油先物5月限:1バレル=85.02ドル(▲1.19ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2372.7ドル(△24.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月米卸売物価指数(PPI)
前年比 2.1% 1.6%
食品とエネルギーを除くコア指数
前年比 2.4% 2.1%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 21.1万件 22.2万件・改
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら続伸。3月米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったことが分かると米長期金利の低下とともにドル売りが先行。22時前に一時152.80円付近まで下押しした。市場では「前日の3月米消費者物価指数(CPI)が予想比上振れとなり、インフレへの懸念が高まっていただけに、PPIの結果は米金融当局者に一定の安堵感を与え、不安を和らげる内容となった」との声が聞かれた。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値152.76円が目先サポートとして働くとじりじりと買い戻しが進んだ。米長期金利が上昇に転じたことも相場の支援材料となり、0時30分過ぎには153.32円と1990年6月以来約34年ぶりの高値を更新した。もっとも、政府・日銀による為替介入への警戒感は根強く、NY午後に入ると153円台前半で伸び悩んだ。一時は4.5886%前後と昨年11月14日以来の高水準を記録した米10年債利回りが4.52%台まで上昇幅を縮めたことも相場の重し。
・ユーロドルは続落。米PPIの下振れを受けて一時1.0757ドルと日通し高値を付けたものの、「米国の利下げ開始が先延ばしになるとの観測は根強い」との声が聞かれる中、ドル売りの勢いは長続きしなかった。米長期金利が上昇に転じると全般ドル買いが優勢となり、一時1.0699ドルの日通し安値まで押し戻された。
ただ、売り一巡後は徐々に下値を切り上げる展開に。市場では「明日12日のNYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるまとまった規模のオプションが1.0700ドルに観測されており、オプションに絡んだ買いが入ったようだ」との声が聞かれた。米長期金利が上昇幅を縮小したことも相場を下支えした。
・ユーロ円は3日続落。日本時間夕刻に一時164.70円と日通し高値を付けたものの、前日の高値164.99円が目先レジスタンスとして意識されると失速。21時30分前には一時163.95円と日通し安値を更新した。そのあとはドル相場となったため、ユーロ円自体は方向感に乏しい展開となった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら4日続落。明日12日から始まる米大手銀行の決算内容を見極めたいとの雰囲気が強い中、ディフェンシブ株を中心に売りが出た。指数は一時260ドル超下落する場面があった。ただ、3月米PPIが予想を下回ったことから、インフレへの過度な警戒が後退。アップルなどハイテク株中心に見直し買いが入ると指数は上昇に転じる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に反発し、史上最高値で取引を終えた。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など半導体株に買いが集まった。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。3月米PPIが予想を下回ると買いが先行したものの、米利下げ開始が先延ばしになるとの観測が根強い中、次第に売りが優勢となった。利回りは一時4.5886%前後と昨年11月14日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は反落。米PPIが市場予想を下回ると、米金利の低下とドル売りで小幅に原油先物にも買いが集まる場面があった。しかしながら、昨日の強い米3月CPIや米エネルギー省(EIA)週間石油在庫の予想以上の積み増しなどの売り材料が上値を抑えることになり反落して引けた。
・金先物相場は反発。米PPIが市場予想よりも下振れすると、米金利低下とともに金先物は上昇した。その後は米金利が上昇し、ドル高が進んだにもかかわらず、金先物への買いの勢いは収まらず地合いの強さを保ったまま反発して引けた。
(中村)
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DZH Finacial Research
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