先週金曜日(2024年5月31日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):38727.0(+628.0)<+1.65%>
US100(米国100株価指数):18526.0(-18.1)<-0.10%>
US500(米国500株価指数):5288.8(+51.2)<+0.98%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
5月31日の米国株主要3指数は、それぞれが安値更新後に大きく反発しました。
この日に発表された個人消費支出(PCE)物価指数は、市場予想通りでインフレが大きく進行しなかったことで、買いへの安心感が広がりました。
インフレ鈍化への進展が見られなかったともいえますが、米国の景気に対する楽観論やFRBによる年内利下げ期待から、US30の上昇につながりました。
US500の参照先であるS&P500の主要な11セクターでは、ほぼ全てが上昇しました。
特にエネルギーは2.5%の上昇を記録しましたが、情報技術は下落しています。
個別で見ていくと、エヌビディア / NVIDIA Corporationは下落しました。
米政府が生成AI向け半導体を中東へ輸出する許可を遅らせているという報道がありました。
これは中国への迂回輸出を警戒していると見られ、業績に対する懸念が売り材料となりました。
デル・テクノロジーズ / Dell Technologies Inc.は、四半期の利益見通しが市場の予想を下回ることで17.9%の大幅安に。
クラウドセキュリティのZスケーラー / Zscaler, Inc.は、四半期決算見通しが予想を上回って、8.5%上昇しました。
ギャップ / The Gap, Inc.は、四半期決算が市場予想を上回り、年間売上高見通しが上方修正されたことで、28.6%上昇しました。
トランプ前大統領が運営するトランプ・メディア&テクノロジー・グループ / Trump Media & Technology Group Corp.は、トランプ氏が不正会計処理で有罪判決を受けたことで、5.3%下落しています。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年6月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月3日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
先週金曜日の日足は大きく反発する陽線が立ち、陰連は3でストップしました。
平均足は陰連中でそれより下でローソク足が推移しているため、全体の流れでは売り圧力が強いと考えられます。
そのため、画面外の200日移動平均線付近を試す下落が発生するケースも想定されます。
<1時間足チャート分析>
陰連する平均足に頭を押さえられる下落が続いていましたが、長期サポートラインで大底をつけて反発し、中期レジスタンスラインを上に抜ける上昇となりました。
この値動きに伴って、平均足も陽転しています。
中期レジスタンスラインのサポート転換も想定されます。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2024年6月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月3日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
先週金曜日の日足は、安値を大きく更新してから強く反発する陽線が立ちました。
平均足は陽連中ですが、ローソク足の終値と重なるような位置にあり、トレンドの流れはやや不鮮明と考えられます。
ローソク足がもう一度平均足の上に出て、上昇トレンドが再開するかに注目です。
<1時間足チャート分析>
下降トレンドが続き、長期サポートラインを下に抜けました。
一時的な反発でローソク足が平均足を上に抜けることもありましたが、すぐに押し戻されて平均足>ローソク足の位置関係がおおむねキープされてきました。
その後安値圏で反発し、ローソク足は平均足を上に抜けて、長期サポートライン付近まで上昇しました。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2024年6月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月3日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
先週金曜日の日足は、平均足より下で大きく安値を更新するものの、その後反発する陽線が立ちました。
ローソク足の先端は平均足と重複する位置にあるため、平均足は陽連中であるもののトレンドレスに近い相場であることを示唆しています。
平均足を再度上回り、最高値を試すかがポイントになりそうです。
<1時間足チャート分析>
長期サポートラインを割り込む下落が発生したものの、底値圏で強く反発して、中期サポートラインを形成しました。
長期サポートライン、中期レジスタンスラインを一気に上に抜ける上昇となり、平均足は陽転しています。
直近で上に抜けたラインが、サポートとして機能する展開も想定されます。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2024年6月3日)の主な米国経済指標
3日(月)22:45(米国)5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
3日(月)23:00(米国)5月ISM製造業景況指数
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2024年6月3日8時35分のもの)
S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)は増加、売り(Short)はほぼ横ばいで、差し引きすると合計(Net)はごくわずかな売り越しとなりました。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら
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OANDA Lab編集部
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