NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :小売りや製造業は苦戦もIT企業は好調でUS100は最高値更新(2024年6月17日)

マーケットレポート

先週金曜日(2024年6月14日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38537.0(-79.5)<-0.21%>
    US100(米国100株価指数):19673.4(+85.2)<+0.43%>
    US500(米国500株価指数):5430.8(-1.4)<-0.03%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

6月14日の米国株主要3指数は、まちまちの値動きになりました。

先週は米景気の悪さを示す経済指標結果が多く、そのため景気に左右されやすい小売りや製造業の銘柄を多く含むUS30は連続して下落しています。
一方で今後も成長を見込まれるIT企業は買われ、US100は最高値を更新しています。

この日に発表された米ミシガン大学の消費者調査によると、6月の景況感指数は前月から下がり、市場の予想も大幅に下回りました。
この結果、US30は大きく下がるものの、終盤には盛り返して下落幅はわずかとなっています。

セクター別だと、情報技術が0.5%上昇して最高値を更新しました。
また、通信サービスが0.6%上昇しています。

個別で見ていくと、アドビ / Adobe Inc.は2024年度の売上高見通しを上方修正して、14.5%上昇しました。

ブロードコム / Broadcom Inc.は3.3%上昇、エヌビディア / NVIDIA Corporationは1.8%上昇しています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年6月17日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年6月17日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月17日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、下ヒゲを長く伸ばす陰線が立ち4陰連となりました。
平均足は陰連中で、ローソク足の実体は平均足の実体より下に位置しています。
このまま平均足に頭を押さえられながら続落するケースも想定されるものの、画面外の200日移動平均線は右肩上がりです。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを形成してから、戻りの幅が大きく、何度かローソク足が平均足を上回っている下降トレンドが発生しています。
高値に引かれた中期レジスタンスライン、安値に引かれた中期サポートラインはおおむね切り下がっています。
目先は、安値を更新した位置に中期サポートラインが形成されてから反発し、ローソク足は平均足を上に抜けています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年6月17日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年6月17日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月17日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、終値で最高値を更新する陽線が立ち、5連騰を達成しました。
平均足は陽連中で、実体が短くなり上昇の角度が緩くなる一時的な停滞から脱し、再び実体が長く、角度が急になってきています。
画面外の200日移動平均線も右肩上がりで、なおかつローソク足より安い位置にあります。

<1時間足チャート分析>

陽連中の平均足にサポートされる上昇トレンドが一服したあと、高値圏でもみ合いになっています。
中期サポートラインが底値になるダブルボトムが形成され、ネックラインにあたる中期レジスタンスラインを上に抜けたところで先週の取引を終えました。
このネックラインがサポート転換するケースも想定されます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年6月17日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年6月17日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月17日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、下ヒゲを長く伸ばし、実体が短い陽線で引けました。
最高値を更新できなかったものの、最高値圏には依然として滞在しています。
一時的に上昇の角度が緩やかになっていた平均足も、再び角度がつき始めています。
その平均足より上にローソク足があるため、大局は上昇トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

陽連している平均足を伴う上昇トレンドは、長期レジスタンスラインに頭を押さえられて、レンジ相場に移行しています。
ローソク足と平均足が複数回交差することで、平均足も何度か色が変わっています。
金曜日には安値をつけてから反発し、ローソク足は平均足を追い抜きました。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年6月17日)の主な米国経済指標

17日(月)21:30(米国)6月ニューヨーク連銀製造業景気指数

本日発表予定の経済指標はこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2024年6月17日8時40分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)はほぼ横ばい、売り(Short)は増加し、差し引きすると合計(Net)の売りが増加しました。
Open Interest(総取組高)も、前週より少し増えています。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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OANDA Lab編集部

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