日経平均サマリー(27日午前)

市場概況
日経平均は4日ぶり大幅反落 クオリプスがストップ高

 27日の日経平均は4日ぶり大幅反落。前引けは380円安の39286円。米国株の上昇は好感できず、寄り付きから200円を超える下落。決算を発表したマイクロン・テクノロジーが時間外で大きく下げたことを受けて、半導体株が売りに押された。ドル円が160円台に乗せて円安が加速したことで、為替介入が意識されたことも売り材料となった。安く始まった後は下値模索の展開。前日までの3営業日で1000円超上昇していたこともあり、反動も強めに出た。39100円台に突入したところで売り圧力は和らいだものの、戻りは緩慢。300円を超える下落で前場を終えた。大型株が嫌われる一方で中小型株には資金が向かっており、グロース250指数は1.8%高と大きく上昇している。

 東証プライムの売買代金は概算で1兆6600億円。業種別では、銀行、保険、海運などが上昇している一方、鉱業、ゴム製品、食料品などが下落している。米国子会社の設立を発表したクオリプス<4894.T>がストップ高。サンバイオ<4592.T>がストップ高、セルシード<7776.T>が一時ストップ高と、バイオベンチャー株に非常に強い動きが観測される。半面、東洋証券<8614.T>が急落。前日に社長の交代を発表しているが、アクティビスト(モノ言う株主)の存在が社長退任につながったときょうの日本経済新聞で大きく取り上げられており、経営混乱を警戒した売りに押されている。



日経平均
 39286.52 -380.55
先物
 39300 -320
TOPIX
 2791.59 -11.36

(小針)


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