NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :パウエルFRB議長がインフレ鈍化を認め長期金利低下、相場を下支え(2024年7月3日)

マーケットレポート

昨日(2024年7月2日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):39365.7(+162.7)<+0.42%>
    US100(米国100株価指数):20038.2(+198.6)<+1.00%>
    US500(米国500株価指数):5514.4(+30.4)<+0.55%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

7月2日の米国株主要3指数は、揃って上昇しました。

週末に雇用統計を控えているため、利食い売りが先行して取引時間序盤は下げました。
しかし、FRBのパウエル議長がインフレの鈍化傾向が見られるという認識を示したことで、長期金利が低下して、相場を支える要因となりました。

また、アップル / Apple Inc.(1.62%上昇)やアマゾン・ドット・コム / Amazon.com, Inc.(1.42%上昇)といった主要なハイテク株で買いが先行したことも、上昇相場を下支えしました。

個別で見ていくと、テスラ / Tesla, Inc.は4~6月期の納車台数が市場予想を超えたことで買われて10.20%の大幅上昇に。

メディア大手のパラマウント・グローバルB / Paramount Global Bは、ストリーミング事業の合併をめぐり、同業他社と協議を進めていることが報じられたことで5.72%上昇しています。

オンライン決済のペイパル・ホールディングス / PayPal Holdings, Inc.は、投資判断引き上げにより2.01%上昇しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年7月3日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年7月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月3日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は上昇して陽線で引けたものの、上ヒゲの先の高値が連日のように切り下がっています。
また、安値も切り上がっており、三角保ち合いを形成しています。
平均足は陽連し、それより高い位置で価格推移していることから、大局は上昇寄りと考えられます。

<1時間足チャート分析>

長期のサポートライン、レジスタンスラインに挟まれた価格帯でのレンジ相場が続いています。
ローソク足が平均足を上下に追い抜くたびに平均足が転換しています。
ただし平均足の振幅は大きくなく、この点でもレンジ相場であることを示しています。
上下どちらの重要ラインを超えていくかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年7月3日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年7月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月3日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、最高値には一歩届かなかったものの、大きく上昇する陽線が立ちました。
平均足は陽連中で、それより高い位置にローソク足があることから、全体の流れは買い優勢であることを示唆しています。
また、200日移動平均線も右肩上がりで、それより高い位置で価格推移していることが確認できます。

<1時間足チャート分析>

長期サポートラインが引かれている安値が切り上がっているため、大きくスイングしつつ、どちらかというと上を目指していることを示唆しています。
前日には、ローソク足が平均足を追い抜くことで平均足が陽転し、中期レジスタンスラインを上に抜けました。
最終的に上ヒゲ先の高値付近まで上昇しています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年7月3日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年7月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月3日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、最高値圏の一歩手前まで迫る陽線が立ちました。
陽連している平均足にサポートされるように上昇しており、画面外の200日移動平均線が右肩上がりであることも含め、大局は上昇トレンドと考えられます。
最高値を試すタイミングがいつになるかもポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

長期サポートラインを底値、長期レジスタンスラインを天井とするレンジ相場が続いています。
ローソク足と平均足が何度も交わる展開を脱し、上昇に転じることでローソク足>平均足の位置関係になりました。
この上昇で中期レジスタンスラインを上に抜けるも、長期レジスタンスラインには届きませんでした。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年7月3日)の主な米国経済指標

3日(水)21:15(米国)6月ADP雇用統計(前月比)
3日(水)21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
3日(水)21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
3日(水)21:30(米国)5月貿易収支
3日(水)22:45(米国)6月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
3日(水)22:45(米国)6月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
3日(水)23:00(米国)5月製造業新規受注(前月比)
3日(水)23:00(米国)6月ISM非製造業景況指数(総合)
3日(水)27:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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