香港株サマリー(25日)

市場概況
 続落、「トランプリスク」を警戒 理想汽車は大幅逆行高

 25日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.32%安の23034.02ポイントだった。中国企業指数は1.39%安の8499.19ポイント。メインボードの売買代金は概算で3295億5000万HKドル。

 ハンセン指数は心理的節目の23000ポイントを割り込み、前日比2.68%安で寄り付いた。NY市場のハイテク株売りの流れを引き継ぎ、大型ネット株が大幅安となり、指数を押し下げた。中盤は下げ幅を縮め、23200ポイントに乗せる場面もあったが、終盤には再び売り圧力が強まり、23000ポイントを挟んでもみ合いながらこの日の取引を終えた。トランプ米大統領は先週末、中国による戦略分野への投資を制限するよう対米外国投資委員会(CFIUS)に指示する国家安全保障大統領覚書(NSPM)に署名したほか、24日には導入を延期していたカナダとメキシコからの輸入品に対する関税を巡って予定通りに来月から実施するとの考えを示した。「トランプリスク」への警戒感から投資家は運用リスクを取りにくかったもよう。

 ハンセン指数構成銘柄では、25日朝方に2024年12月本決算を発表したトリップ・ドットコム(09961)が約12%安と急落。大型ネット株の美団(03690)、アリババ集団(09988)と傘下の阿里健康(00241)、JDドットコム(09618)と傘下の京東健康(06618)、百度(09888)などが売られたほか、教育関連サービス事業者の新東方教育科技(09901)、ビールメーカーの華潤ビール(00291)なども下げが目立った。半面、新興新エネ車メーカーの理想汽車(02015)が12%超高と急伸。同社が日本時間の25日午前11時ごろに「微博(ウェイボー)」の公式アカウントで初の純電気SUV「理想i8」の画像を公開したことが材料視されたようだ。スマホ大手の小米集団(01810)、自動車メーカーの吉利汽車(00175)、豚肉大手の万洲国際(00288)なども買いを集めた。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.57%安の5698.82ポイントと続落。トリップ・ドットコムと同業の同程旅行(00780)、ビリビリ(09626)、華虹半導体(01347)が下落率上位。上昇は理想汽車、小鵬汽車(09868)、小米集団、舜宇光学科技(02382)、ASMPT(00522)、蔚来集団(09866)の6銘柄のみ。

(小針)


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