香港株サマリー(10日)

市場概況
続落、関税巡る対立や中国景気不安が重荷

 週明け10日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比1.85%安の23783.49ポイントだった。中国企業指数は2.12%安の8725.01ポイント。メインボードの売買代金は概算で3018億1000万HKドル。

 ハンセン指数は前場にほぼ一本調子で下げ幅を拡大。後場に入ると下げ渋ったものの、心理的節目の24000ポイントを割り込んで引けた。「トランプ関税」が世界経済に及ぼす影響を懸念する売りに押された。トランプ米大統領は4月2日から貿易相手国と同等の関税を課す「相互関税」を実施すると表明しており、中国などによる報復措置との応酬が警戒された。中国景気の先行き不安も根強い。中国国家統計局が9日発表した2月の物価統計は消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がともに市場予想を下回った。セクター別では情報技術と一般消費財が下げた半面、素材が上げた。

 ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(00700)、美団(03690)、アリババ集団(09988)が売られ、相場の重荷だった。ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)は大幅に続落した。半導体ファウンドリーのSMIC(00981)、製薬の翰森製薬(03692)も安い。一方、中国検索サービス大手の百度(09888)、海運大手の東方海外(00316)、医薬品ネット通販の阿里健康(00241)が買われた。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.52%安の5885.49ポイントと続落。この日から構成銘柄となった地平線機器人(09660)が5%近く下落した。企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(00268)は大幅に反落した。一方、阿里健康と百度のほかに新興電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)、半導体製造装置のASMPT(00522)が買われた。


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