昨日(2025年3月11日)のドル円動向振り返り
ドル円は最終的に円安。
日本で四半期国内総生産(GDP)が発表され、市場予想より弱い結果でした。
発表直後のドル円はやや円安だったものの、ほどなくして円高方向に進んでいます。
午後以降は円安の展開です。
米10年債利回りが上昇しており、この影響を受けた模様です。
夜には米国で雇用動態調査(JOLTS)求人件数が発表され、市場予想比で強い数字でした。
発表後のドル円は大きく上下動し、その後はやや円高の展開です。
この時間帯にトランプ米大統領がカナダに対する関税をさらに引き上げる旨を表明しており、市場はこれに反応したと考えられます。
その後、再び円安が進み、最終的に10日終値に比べて円安で取引を終えました。
なお、トランプ米大統領が未明に発言し、カナダ向けの関税引き上げについて、取り下げの可能性を検討している旨が報じられています。
その後、関税引き上げの見送りが正式に発表されました。
本日(2025年3月12日)のドル円チャートテクニカル分析
(チャートは2025年3月12日7時のもの。「OANDA_Order_Book_JP」を表示)
「オーダーブック」を見ると、146円台後半の買い注文が特に厚いです。
サポートライン付近で発注されており、これが注目されている模様です。
また、146円付近にも、特に厚い買い注文があります。
キリの良い数字であり、これが意識されていると考えられます。
その一方、147円台後半から153円台前半にかけて、売り注文を確認できます。
現在値よりも円安の範囲で発注されており、売り圧力の状況がわかります。
その中でも、150円付近の売り注文が特に厚いです。
レジスタンスライン付近に位置しており、これに着目した注文だと考えられます。
「オーダーブック」の詳細は、以下よりご確認下さい。
>オーダーブックをMT4/5に表示するインジケーター「OANDA_Order_Book_JP」はこちら
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ドル円と他の通貨ペアとの相関分析
(画像は2025年3月12日7時のもの)
過去24時間の相関関係を見ると、ドル円と強い相関関係だったのは、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、ユーロドルそしてポンドドルです。
豪ドル米ドルとも相関関係でした。
その一方、逆相関の関係だった通貨ペアはありませんでした。
相関性分析ツールは、以下よりご確認下さい。
>相関性チェックツール
米ドル、円を含む主要8通貨の通貨強弱分析
(画像は2025年3月12日7時のもの)
過去24時間の通貨強弱分析を見ると、直近で最も強い通貨はユーロ、最も弱い通貨は円です。
円はマイナス幅を広げる展開で、夜以降にマイナス圏で大きく上下動しました。
ドルはおおむねマイナス圏で推移し、この傾向は朝まで継続しました。
通貨の強弱チャートは、以下よりご確認下さい。
>通貨の強弱チャート
本日(2025年3月12日)の主な経済指標
17:45(ユーロ)ラガルドECB総裁講演
21:30(米国)2月消費者物価指数(CPI)
22:45(カナダ)カナダ中銀政策金利
またUSD/JPY(米ドル/日本円)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>USD/JPY(米ドル/日本円)リアルタイムレート
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OANDA Lab編集部
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