全農に備蓄米の迅速供給を要求

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 農林水産省は2日、放出した政府備蓄米の流通が遅れている問題を受け、全国農業協同組合連合会(JA全農)に対し、迅速に供給を進めるよう要求した。放出開始から1カ月半が経過したが、コメ価格は高止まりしており、政府批判の声が上がっている。JA全農は放出分の約94%を落札しており、農水省は厳しい対応をとった。

 JA全農は2日、落札した備蓄米約19万9千トンのうち、1日時点で29%(約5万7千トン)を卸売業者に出荷したと発表した。前回集計の4月24日時点では24%で、その時より約1万トン増えた。

 農水省の渡辺毅事務次官が2日、JA全農の桑田義文理事長と面会。供給を速やかに拡大するよう求めた。

 農水省によると、4月13日時点で小売店や外食事業者に流通した備蓄米は、放出量の1・97%にとどまった。備蓄米は、JA全農などから玄米の状態で引き受けた卸売業者が精米して流通する。多くの業者が通常のコメに混ざらないように処理するため手間がかかっている。トラックの手配や販売先との調整にも時間を要している。


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